4LDKタイプ新築分譲マンション供給は、首都圏でたったの17.7%。

4LDKは供給戸数全体の17.7%にすぎない。

現在供給されている主流は3LDK

現在、供給されているマンションは3LDKタイプが主流である。実際、首都圏内(東京、神奈川、千葉、埼玉)において2000年から2009年の10年間に供給された新規分譲マンションのタイプ別需給状況※注1(不動産経済研究所調べ)を見ても、供給された741,855戸中、 3LDKタイプが462,480戸(62.3%)を占めている。
それでは、何故3LDKが主流となっているのか。理由は簡単、「羊羹」型のマンションの場合においても、南側に2部屋、北側に2部屋作れば3室+LDKの4室採光が実現するからである。

「羊羹」型マンションの構造的・物理的な要因

一方で4LDKタイプは?

一方、4LDKタイプはと言うと、先述の首都圏の新規分譲マンションのうち、131,662戸(17.7%)が供給されているにすぎない。つまり20戸供給してようやく3戸だけ確保できるという計算となる。これは居間も含め5室分の採光を確保するために最上階か角住戸、あるいはライトコートやワイドスパンを導入しないと4LDKの間取りを実現できない「羊羹」型マンションの構造的・物理的な要因によるものである。
すなわち、あくまでも供給サイドの要因によって作られている実態なのである。 そうなると、ユーザーは「もう一部屋必要だ、4LDKタイプのマンションが欲しい」といったところで、供給戸数から見ると買える確率が低いため、買いたくても買えないという場合は、やむを得ず比較的安価で狭小な一戸建て住宅を物色することになってしまう。これが一般ユーザーの現状である。


ナイス株式会社