古市場にあるくつろぎのランニングステーション「わかステ」

多摩川沿いは、ランナーにとって絶好のロケーション。私も早朝に走りに行くのが好きで、よくこのエリアを訪れます。先日ご紹介した「カフェハーモニー」も、そんなランの帰り道に偶然見つけた場所でした。
そんな話を「カフェハーモニー」の店主さんとしていたら、ランニングステーション「わかステ」を紹介していただきました。「カフェハーモニー」から徒歩約2分。古市場の住宅街にそんな場所があったとは驚きです。ランナーにとってはもちろん、ちょっと一息つきたい時にも立ち寄りたくなる、そんな温もりのある空間。今回は、実際に足を運んで感じた「わかステ」の魅力をご紹介します。
快適なランニング設備

週末を中心にオープンしているという「わかステ」の外観は、のぼりが出ていなければまるで普通の一軒家。初めて訪れると、ちょっとだけ勇気がいります。外からは中の様子がわかりにくく、ドキドキしながら扉を開けました。

一歩入った瞬間、ふわっと木の香りが漂う心地よい空間が広がっていました。もっと簡素で実用的な施設を想像していたのですが、カフェのように温かみのある内装に驚きです。
お話を伺うと、ここはもともと店主さんのご両親が暮らしていたご自宅だったそう。そのため、桐の引き出しなど、随所に味のある家具が配置されており、自然な落ち着きがある空間になっていました。
利用の流れは、まず受付で料金を支払い(現金またはPayPayが利用可能)、荷物は鍵付きロッカーに預けることができ、セキュリティ面も安心です。

奥には男女別のシャワールームが完備され、それぞれ3室ずつ設置。洗面台も3つあり、女性専用スペースにはライトが備え付けられているのもうれしいポイントです。

すぐ近くには多摩川の土手やランニングコース、そして河川敷の運動場もあります。ランニングに限らず、運動帰りに、汗を流しに立ち寄るのも良さそうです。
リビングのようなリラクゼーションスペース

「わかステ」の魅力は、シャワーを浴びて終わり……ではありません。
実はここからが本番です。運動後の火照った体をシャワーでさっぱり整えたあとは、落ち着く空間でのんびりリラックス。ビールの販売もあるので、「走った後にちょっと一杯」を楽しみに訪れる方も多いそう。アルコールだけでなく、ソフトドリンクや軽食も充実していて、お酒を飲まない方でもくつろげます。
中でも注目は、店主さんこだわりのコーヒー。豆は、元住吉の人気カフェ「MUI」から仕入れたものを使用。ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れられており、香り高く、すっきりとした後味で、雑味がなくフルーティーな酸味が心地よく残る味わいです。季節ごとに豆の種類を変えるこだわりもあり、まさにカフェ顔負けの本格派。

さらに、コーヒーのお供としていただけるスイーツにも注目。地元・古市場にある「パティスリー カナメ ヤナギ」のフィナンシェが並ぶこともあり、コーヒーとも相性が良さそうです。
大型プロジェクターと高音質スピーカーも完備してあります。これは息子さんの趣味がきっかけで導入されたそうで、店内には普通のランステにはない遊び心が散りばめられています。
気さくな店主さんが1人で切り盛り

「わかステ」の魅力を語るうえで、欠かせないのが店主さんの存在です。ランニングを始めたのは40代の頃。健康診断で高血圧を指摘され、「薬を飲むか、運動をするか」と医師から選択を迫られたのがきっかけだったそうです。
当初は走ることが苦手だったそうですが、今では地域の小学生に走り方を教えるなど、走る楽しさを人に伝える側になっています。最近はスロージョギングがおすすめだそうで、高齢の方でも室内でできるし、会話しながらでも無理なく続けられるそうです。
ランステとしてもカフェとしても利用できる

ランニングをする日もしない日も、気軽に立ち寄れる場所、それが「わかステ」です。走りたい時はシャワーも使えるし、ちょっと一息つきたい時はお茶しにくるだけでもOKとのことです。カフェ利用だけであれば、使用料はかかりません。ぜひ一度、「わかステ」に立ち寄ってみてくださいね。
エリア情報
ランニングステーション「わかステ」
住所:神奈川県川崎市幸区古市場2-125-11
アクセス:JR南武線「鹿島田」駅から徒歩約16分
営業時間・営業日:不定期 Instagramでご確認ください
決算手段:現金・PayPay

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