ナイス株式会社(本社:横浜市鶴見区、社長:杉田 理之)が、東京都町田市において建築に携わったサッカーJ リーグ所属「FC 町田ゼルビア」のクラブハウスが、このほど竣工いたしましたので、お知らせいたします。
本工事では、FC 町田ゼルビアの運営会社である株式会社ゼルビア(本社:東京都町田市、社長:大友 健寿)が町田市より鶴見川クリーンセンターの一部の土地を借り受けて進めている整備事業の一環として、クラブハウス 2 棟のほか、天然芝グラウンドが整備されました。
このたび竣工したクラブハウスは、隈研吾建築都市設計事務所が設計・監理を担当したもので、鉄骨造と木の新素材を生かした木造のハイブリッド構造となっています。デザイン面は、前面に整備された緑のグラウンドへの広がりをつくるため、吹き抜けのエントランスは全面ガラス張りとしたほか、クラブハウスの屋根についてはボールが跳ねるようなイメージで大きく斜めに跳ね出す形状とし、その下には開放的なデッキテラスが配置されています。また、選手のロッカールームなどの内装部には木を用いており、温かみのある空間が演出されています。
2月11日には、株式会社ゼルビア主催による完成お披露目会が開催され、町田市の石阪丈一市長をはじめ多くの来賓、関係者の皆様が参加されました。本工事において当社は、元請けとして全体の施工監理を行うとともに、主に木部分の調達・施工等を担当しました。当社として今後も、建築物への木材利用の促進に努めてまいります。
TJIジョイストを用いたケヤキの小枝を想起させる垂木
本クラブハウスは鉄構造のブレース付きラーメン構造で、屋根を木造とするハイブリッド構造が採用されています。野地板には、木質新素材である「CLT」を約34㎥使用しているほか、屋根を支える垂木には、軽量かつ高い強度と安定性を備えた新素材「TJIジョイスト」を約14㎥使用しています。
鉄骨のフレームに「TJI ジョイスト」を架けることで、チーム名「ゼルビア」の由来でもあるケヤキ(英語名:ゼルコヴァ)の枝が広がっているようなフレーム構成となっています。
本クラブハウスの施工は当社の木構造事業部が担当しました。
当社では、木材の調達を行う木材事業部や、木造建築物の施工を行う木構造事業部、グループ会社として構造設計や積算、木材加工などを行うナイスプレカット㈱など、建築物の木造化・木質化を推進する様々な機能を有しています。これらを生かし、「ウッドビルディングネットワーク」という概念の下それぞれの事業主様や案件に応じて必要な機能を補完することで、木造建設をサポートしています。
当社は引き続き、脱炭素社会の実現に向けて、木の限りない可能性を生かした建築物への木材利用の促進に努めてまいります。
ナイス株式会社 管理本部 広報部 堀井・森 TEL : 045-501-5048 FAX : 045-502-5891
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