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おいしさと笑顔がもてなす竜宮城 川崎「新岩城菓子舗」

2025.12.01

2023年11月にもご紹介した新岩城菓子舗さん。今回は私がこのお店と意外な形で出会ったお話を紹介したいと思います。

前回の記事はこちら
https://www.house.jp/areainfo/kawasaki/shopping/sweets/kawasaki-shiniwakikashiten-w459-20231208/

竜宮城から帰ってきた私の友達

「ねえ、竜宮城に行ってきたよ、ホラ。」そう言って友達が手渡してくれたお土産。その名も「多摩手箱」だなんて、なかなか遊び心のあるネーミングセンスです!

しかも「トマト大福っていうのもあったんだ~!」なんて言うのです。そんな話を聞いたら、私だって竜宮城に行かない理由がありません!

さて、お休みの日の昼下がり、期待を胸にお店を訪ねると、お店に入った瞬間に聞こえる明るい「いらっしゃいませ!」の声。初めて訪れたのに、まるで昔から知っているお店のような安心感がありました。

本物の「多摩手箱」とご対面

店内は、ふんわり甘い香りに満ちています。季節限定商品や定番商品、手土産にぴったりの焼き菓子がずらり。どれも丁寧に作られていることが伝わってきます。

お店の方に友達とのエピソードを伝え、また食べたくなって買いに来たことを伝えると、満面の笑顔で「まあ!ありがとうございます。それでお越しくださったのですか。うれしいです!」と返してくださいました。こんなに喜んでくださるなんて、こちらこそ、うれしくなっちゃいます!

そして、「本物の多摩手箱は、こちらなんです」と見せてくださったのは、なんとホールケーキの5号サイズほどもある、大きな多摩手箱。

まさに竜宮城の玉手箱です!私がもらったのは、そのお手軽サイズだったことがわかりました。

また、人気商品の「朝焼きどら焼き」は、その日の朝に焼き上げる限定品。午前中に売り切れてしまうほどの人気ぶりです。

朝どら以外にも、前日までに注文しておくと、焼き印にメッセージを入れたオーダーどら焼きもできるんです。誕生日やお礼のギフトにもぴったり。贈る側ももらう側も笑顔になれる、そんな心のこもったお菓子です。

地元の恵みのコラボレーション

そうだ、気になってたアレはどちらにあるのでしょう。見つかりません。
「トマト大福はありますか?」と尋ねると、「夏の限定なんです。そろそろ始まるのはイチゴ大福、夏はトマト大福なんですよ。」と教えてくださいました。取材時は11月、一足早かった!12月から始まるイチゴ大福、首を長くして待ってます!

しかも、そのトマトやイチゴは同じ幸区内のしんぼりファームのものを使っているとのこと。地元の農園とのコラボとは、なんとも川崎らしい温かいつながりです。

家に帰って、改めて多摩手箱とおせんべい(あばれ焼き)をいただきました。甘いお菓子としょっぱいお菓子を同時に食べちゃいます!

「お手軽サイズ」といいながらも、高さ3センチもある多摩手箱。なかなかずっしりです。ラズベリーソースがアクセントになり、甘さと酸味のバランスが絶妙。しっとりとしているのに重すぎず、ペロリといけます。やっぱり今日もおいしい!

おせんべいは2枚入りです。香ばしいしっかり目の醤油の香り、カリカリ、パリッと見た目よりも軽い食感が後を引き、気づけば袋が空になっていました!

おいしかった!久々に自分が食べたいものをじっくり味わってお茶の時間が持てました。お菓子をほおばる時間、お店の方がご親切に丁寧に説明してくださったことを思い出しながら、それもまたおいしさのひと味となっているな、と感じたのでした。

「川崎」駅周辺にはショッピングやグルメスポットが数多くありますが、新岩城菓子舗で感じた人の温かさと手作りの味は、昨今の世の中、体験できる機会が少なくなってきました。

地域とのつながり、作り手の真心、そして訪れる人への優しさ。それらは浦島太郎の物語のような遠い昔の物語ではなく、現代にもちゃんと残っているのだな、とうれしい気持ちにさせてくれました。

エリア情報

新岩城菓子舗

住所:神奈川県川崎市幸区南幸町1-1
アクセス:JR東海道線・京浜東北線・南武線「川崎」駅から徒歩約12分
TEL: 044-522-2721
営業時間:8:00〜18:00
定休日:火曜日
駐車場:なし