JR「鶴見」駅西口の豊岡通り沿いで自分だけの宝物探し「ストーリー55」
JR「鶴見」駅西口から、豊岡通りを歩いて約5分ほどの場所に、「手作り品委託販売 ストーリー55」はあります。
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https://www.house.jp/areainfo/tsurumi/tsurumi-shopping/tsurumi-interior/tsurumi-story22-20231116/
通り沿いに佇むその店内に入ると、そこには街の騒がしさを忘れさせるような、温かく彩り豊かな世界が広がっていました。
一歩店内に足を踏み入れると、どこか懐かしく、けれど背筋がスッと伸びるような不思議な空気感に包まれます。

オーナー荒木さんの想いがあふれる!作り手と使い手をつなぐ応援の場所
まず目に飛び込んでくるのは、壁一面に並ぶレンタルラックと、そこに所狭しと並べられた個性豊かなハンドメイド作品の数々です。
そして何より、オーナーである荒木智恵子さんの明るい笑顔と、凛としていながらも包み込むようなお声が、訪れる人を優しく迎えてくれます。
荒木さんは、この「鶴見」の地でお店を始めてから25年という、本当に長い月日を歩んでこられました。
「ここは作り手さんの励みになる場所であり、出会いの場所でもある」という強い思いを常に抱いておられます。
利益を追うことよりも、純粋に頑張る人を応援したいという一心で、ボランティアとして25年ものあいだお店を続けてこられました。
現在は約40名ほどの作家さんが在籍していますが、荒木さんは一人ひとりと丁寧に向き合い、それぞれのやりたいことを形にするためのお手伝いを、心を込めておこなっています。

荒木さんは「店子さん」と呼ぶ作家さんたちの可能性を信じ、その挑戦を心から楽しみにしておられます。
かつては「なぜお金にならない商売を続けているのか」と不思議がられたこともあったそうですが、荒木さんにとっての成功は、数字ではなく、ここに集う人たちの喜びの中にあります。
お店の運営を支えるために、荒木さんご自身がフリーアナウンサーなどで仕事をして運営費を稼いでくることさえあるというお話には、深い感銘を受けました。
この応援の姿勢は、お店の独自のシステムにも表れています。
お店番は作家さん同士が助け合うボランティア制となっており、それが自然と作家さん同士の交流や、技術を教え合う温かな関係性を生んでいます。
ライバルでありながらレシピを教え合うような仲の良さは、同じ手芸好きという共通の情熱があるからこそ成立するものです。
荒木さんの応援とは信頼することという信念が、この場所を単なる店舗ではなく、多くの人にとって心の拠り所にしているのだと感じました。

宝探しのようなワクワク感!さまざまジャンルの手作り品が並ぶ店内
「ストーリー55」の大きな魅力は、その圧倒的な作品の多様性と、驚くほどの優しさが込められた価格設定にあります。
店内を見渡すと、アクセサリー、布小物、丁寧にリメイクされた着物バッグ、ヴィンテージ風のカップなど、本当にいろいろなジャンルの品々が並んでいます。
例えば、かわいらしい繊細なピアスが1,000円以下で見つかることも珍しくありません 。
これは年金世代の方にも、お財布に負担をかけず気軽に手にとって楽しんでほしいという作家さんたちの願いと、利益よりも使ってもらえる喜びを大切にする想いが反映されているからです。
市場価格で考えればもっと高い価値があるものばかりですが、作り手のみなさんは、自分が一生懸命作ったものが誰かの手に渡り、使ってもらえることに価値を感じておられます。

しかし、このお店で出会えるのは、単なる物だけではありません。
作品の一つひとつには、作り手の人生の物語が刻まれています。取材中、あるミニチュアアーティストの方についてお話を伺うことができました。
その方は病気を患い、現在は左手だけで制作を続けていらっしゃいます。以前より制作のスピードはゆっくりになったとしても、ここに来ることが励みになり、大好きな表現を続けているというお話でした。
その情熱に触れたとき、胸が熱くなるのを感じ、ステキな生き方だと感動しました。

また、お店の一角には「かたづけ祭り」というユニークなコーナーもあり、不用品を必要な人に使ってもらうことで「もったいない」をなくすことにも貢献しています。
これは、地域のみなさんの生活がより豊かになるようにという、荒木さんの細やかな配慮から生まれた場所です。
ステキな作品が並ぶ棚を眺めていると、作り手さんの努力や喜びが伝わってくるようです。
自分へのちょっとしたご褒美や、大切な誰かへのプレゼントを探す時間は、まさに宝探しをしているような期待で心躍るワクワク感を与えてくれます。
挑戦しない人生に未来はない!オーナーが語るステキな生き方
オーナーの荒木さんは現在、フリーアナウンサーとしての言葉を発するお仕事やお店の運営をしながら、自叙伝の執筆という新しい挑戦の真っ最中です。
4月に発行される予定のその自叙伝には、ストーリー55の25年の歴史や、共に歩んできた作家さんたちへの思いがぎっしりと詰まっています。
お話の最後、荒木さんは力強い言葉で、お店への想いと人生観を語ってくださいました。
「挑戦しない人生に未来はない」という言葉は、これからの生き方を模索する50代の私にとって、眩しく、そして力強いエールのように響きました。
荒木さんご自身が、重ねてきた年月を全く感じさせないバイタリティで、誰かのために場所を作り、常に前を向いて挑戦し続けているからです。
さらに荒木さんは、「男性とか、女性とか、年齢とか、障害のあるとか、ないとかは関係ない。バリアフリーです。鶴見の街で暮らすみんなは友達」ともおっしゃっていました。
この場所は、単なるお店を超えて、街の溜まり場としての役割を果たしており、コンビニやコーヒーショップではできない心のコミュニケーションを大切にしています。
店内の片隅にある段ボールには、「世界でひとつだけの宝物を見つけよう」という素朴なイラストと言葉が描かれていました。
それは店内の作品を指すだけでなく、あなた自身の歩んで来た物語も、これから紡ぐ未来も、世界でひとつだけの宝物だよと、荒木さんが優しく微笑みながら伝えてくれているように思えてなりません。

「ストーリー55」をあとにしたとき、ふと見上げた鶴見の空は、お店に入る前よりも少しだけ明るく見えました。
偶然の出会いから始まる、新しい物語。私も、荒木さんのように軽やかに、誰かの背中をそっと押せるような人生を歩んでいきたい。
そんな温かな決意を胸に、私は再び豊岡通りを歩き出しました。
ぜひ、あなたも「鶴見」を訪れた際は、「ストーリー55」に立ち寄ってみてください。そこには、あなたを待っている世界でひとつだけの宝物がきっとあるはずです。

エリア情報
手作り品委託販売 ストーリー55
住所:神奈川県横浜市鶴見区豊岡町33-21 ランドヒル岡嶋101
アクセス:JR京浜東北線、JR鶴見線「鶴見」駅西口より徒歩約5分
TEL: 045-574-4567
営業時間: 11:00〜17:00(月曜〜土曜)
定休日: 水曜・日曜・祝祭日、夏季・年末年始、その他不定休
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