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駒岡の住宅街で静かな時間を。台湾茶専門「カフェ マナミニョンヌ」

2026.06.17

以前ご紹介した、駒岡の住宅街にある台湾茶専門「カフェ マナミニョンヌ」。ぱっと見は一軒家の様ですが、本格台湾茶を楽しめるお店としてご紹介した記事です。

前回の記事はこちら
https://www.house.jp/areainfo/tsurumi/tsurumi-gourmet/tsurumi-cafe/tsurumi-cafemanamignonne-w765-20250529/

実は今回、あらためて訪れてみたいと思った理由がありました。
人が集まる人気店や行列のできるカフェよりも、静かに過ごせる場所に心が惹かれます。

もちろんにぎやかな場所にも魅力はあります。でも、仕事や日々の暮らしの中でたくさんの情報や人に触れていると、ふと一人になりたくなることはありませんか?

そんな時に価値を感じるのが、ひっそりと佇む隠れ家のような場所です。

本当は誰にも教えたくない。
けれど、心地よさは誰かに伝えたい。
そんな複雑な気持ちを抱えながら、再びカフェ「マナミニョンヌ」へ向かいました。

住宅街の一軒家に流れる穏やかな時間

お店があるのは駒岡の住宅街。
駅前のにぎわいとは無縁の、落ち着いたエリアです。

実は私の自宅からも比較的近く、普段から何度も通っている道沿いにあります。
それなのに、今回訪れるまで気付いていませんでした。

まさに知る人ぞ知る隠れ家です。

扉を開けると迎えてくれるのは、静かな空気。
1階と2階にはそれぞれ客席があり、まるで個室のようにゆったりと過ごせます。

周囲に聞こえるのは、時折通る車の音くらい。

窓から差し込むやわらかな光とともに、時間の流れまでもゆっくりになったように感じます。
人気カフェのようなにぎわいはありません。
だからこそ、この空間にしかない魅力があります。

台湾茶初心者の私が選んだ「陳年老茶(チンネンロウチャ)」

台湾茶と聞いても、私は詳しくありません。
テレビや雑誌で見たことがある程度で、実際に本格的な台湾茶を味わう機会はほとんどありませんでした。

メニューを開くと、並ぶのは聞きなれない名前ばかり。
正直、一人では選べません。

そこで店主におすすめを伺い、今回は陳年老茶(チンネンロウチャ)をいただくことにしました。
陳年老茶は数年から数十年の歳月をかけて熟成された台湾茶。「飲む骨董品」とも呼ばれる特別なお茶。そう聞いただけで、台湾茶初心者の私は興味津々です。

香りを味わい、音に耳を澄ます

まずは細長い茶器を用いた聞香杯(もんこうはい)で香りを楽しみます。

立ち上る香りをそっと吸い込んだ瞬間、ふと肩の力が抜けました。

緊張が解けるような感覚。忙しく動いていた思考が、少しずつ静かになっていきます。
そして、

  • お茶を淹れる音。
  • 茶器にお茶を移す音。
  • お茶をいれる所作。

そのひとつひとつが心地よく、自然と目の前の時間に集中していました。

普段の私は、お茶を飲みながらスマートフォンを見たり、次の予定を考えたりしています。
けれど、この日は違いました。

ただ香りを感じる。
ただお茶を味わう。

それだけです。今思えば、頭の中の雑念が少しずつ消えていくような時間だったのかもしれません。

「茶気」という感覚を初めて知る

陳年老茶を飲み進めていると、少しずつ体が変わっていくのを感じました。
お腹の奥からじんわりと温かくなり、気付けば額にうっすら汗がにじみます。

お部屋の温度は涼しいくらいだったにもかかわらず、体の内側から熱が湧いてくるような不思議な感覚でした。

取材後もしばらく体のぽかぽかが続き、自分でも驚くほどでした。後から知ったのですが、お茶の世界には「茶気(ちゃき)」という考え方があるそうです。

茶気とは、お茶によって体の内側から温まり、巡りが良くなるような感覚のこと。

感じ方には個人差がありますが、

「なんだか浄化されたみたい」
「ぽかぽかしてきた」

と話されるお客様も多いのだとか。

店主によると、台湾茶は発酵茶のため、体を温めやすい特徴があるそうです。
私自身も、この日初めて茶気という感覚に触れた気がしました。

それは特別な体験というより、自分の体に意識を向けることで気付けた小さな変化だったように思います。忙しい毎日の中で、自分の体に耳を傾ける機会。
その日は台湾茶を通して、自分自身と向き合う時間を過ごせた気がしました。

一杯のお茶で幸せを届けたい

店主は幼少期からお茶に親しみ、煎茶、台湾茶、紅茶など幅広く学ばれたそうです。
今年で10年目を迎えるカフェ「マナミニョンヌ」。

実際にお話をして感じたのは、その豊富な知識を押し付けるのではなく、お客様それぞれの楽しみ方を大切にされていること。

「好きに楽しんでください」そんな言葉がぴったりの空気感です。

お茶の正解を教える場所ではなく、自分自身の感覚と向き合う場所。
それがカフェ「マナミニョンヌ」の魅力なのかもしれません。

台湾茶のファンではなく、この場所のファンになった

この日いただいたのは「台湾茶たっぷりセットA」。

お好きなお茶のポットサービスに、米粉ケーキ、米粉サレ、日替わり茶菓子がついて1,000円です。

実は「台湾茶たっぷりセットA」の前に、ウェルカムティーとして、夏限定の龍井茶(ロンジンチャ)もいただいていました。

思わず価格を見直してしまう充実した内容です。

もちろん台湾茶のおいしさにも感動しました。
けれど、帰る頃には、台湾茶以上にこの場所そのものが好きになっていました。
静かな住宅街、やさしい香り、お茶を淹れる音、ゆっくり流れる時間。

そして、自分の感覚を取り戻せるひととき。

忙しい毎日の中で少し立ち止まりたくなった時、誰かと過ごす時間もいいけれど、自分自身と向き合う時間が欲しくなった時。

カフェ「マナミニョンヌ」は、そっと訪れたくなる場所でした。

台湾茶を知らなくても大丈夫。
私がそうだったように、まずは静かな時間を味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。そこから、あなただけのお茶との出会いが始まるかもしれません。

ただし、営業日は不定期なのでぜひホームページで確認してみてください。

エリア情報

カフェ マナミニョンヌ

住所:神奈川県横浜市鶴見区駒岡1丁目21-4
アクセス:JR京浜東北線、JR鶴見線、「鶴見」駅西口から臨港バス 停留所「池の下」から徒歩約3分
TEL:045-584-0353
営業時間:11:00〜17:00
定休日:不定期(HPでご確認ください)
駐車場:なし