鶴見の歴史とさまざまな景色を感じる「潮見橋」

JR鶴見駅 東口の海側出口から徒歩12分ほどの場所にある「潮見橋(しおみばし)」は、キレイに整備されている鶴見川にかかり、鶴見銀座商店街と鶴見本町通商店街をつなぐ橋の名前です。
西口、東口共に川を見渡せる場所が多く、鶴見で生活する上で「橋」はきってもきれない存在です。
今回は鶴見地域の中でも、鶴見の歴史や地域との繋がりも多い「潮見橋」のご紹介をしたいと思います。

「潮見橋」は平成21年(2009年)に工事が完了し新しくなりました。現在の「潮見橋」はとても広い歩道になっており、キレイに設備されています。自転車を利用する人が多く、広々とした橋のため問題なく人が行き交っています。
鶴見での生活に欠かせない「橋」ですが、「潮見橋」にはたくさんの特徴や顔があるんですよ。
夏の音を聴かせてくれる橋

日常生活ではなにげなく通りすぎてしまう「潮見橋」からの景色も、季節によりさまざまな種類の“顔”を見ることができます。
鶴見川花火大会や横浜みなとみらいでの打ち上げ花火など、こちらからみることができます。川のせせらぎの中、空に上がる花火から「ドーン!」と大きな音が聞こえてくる情景は、夏がきたことを強く感じさせてくれます。
普段の生活では足を止めることがなくても、夏の「潮見橋」から見える風景には、思わず橋に肘をついて上を眺めたくなりますよ。
「潮田例大祭」ではお神輿の休憩場としても使用されることも!

鶴見東口では潮田や本町、小野町周辺などを含め、地域全体が盛り上がりを見せる「潮田例大祭」。
「潮田例大祭」では、子ども神輿などを含め、町内会などから約70基のお神輿が登場します!その中でも本町周辺地域のお神輿が練り歩くパレード前には、「潮見橋」に何基もキラキラとお神輿が立ち並び、お神輿の休憩場のようになります。
その時の「潮見橋」では、お神輿を撮影する人や、パレードを観覧する人たちでにぎわうんです。歴史も古くお神輿との縁もとても強い「橋」でもあります。
潮田の渡し跡「潮見橋」

「潮見橋」は先ほどご紹介したお神輿と、実は古くそして不思議な縁があります。
約350年前(江戸時代)に、現在の川崎市幸区小倉の「小倉神社」の祭礼時、そこでお神輿を洗っていたらなんとお神輿が流されてしまったんだとか(笑)。そしてその流されたお神輿が見つかったのが、現在の「潮見橋」付近で、そのお神輿こそ「鶴見神社」の鶴見神社大神輿なんです。
これは横浜市内で最古の神輿と言われている歴史あるお神輿でもあります。そんな歴史があるなんて興味深いですよね。
訪れる時期によってさまざまな“顔”を見せ、鶴見と深い歴史があるこの「潮見橋」。ぜひ一度お散歩がてら歩いてみてはいかがでしょうか。
エリア情報
潮見橋
住所:神奈川県横浜市鶴見区潮田町1丁目
アクセス:京浜東北線 鶴見駅より徒歩13分JR鶴見駅から横浜市営バス15系統(本町通1丁目 経由)「本町通1丁目」下車 徒歩1分

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