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境内には龍がいっぱい!鶴見区末吉のお不動さん「末吉不動尊」

2022.01.17

運気アップのアイテムとして、またその格好良さから、いつの時代も大人気の龍。
十二支の中で唯一、想像上の龍が入っているのは、それだけ龍という存在が昔から人々に愛されてきた証拠なのかもしれません。
今回ご紹介する鶴見区末吉の「末吉不動尊」は、龍が好きな人や神社仏閣が好きな人に、ぜひおすすめしたいスポットです。

鮮やかな赤の山門

末吉大通りの「上末吉2丁目交差点」を曲がって、3分ほど歩いたところにある「末吉不動尊」。
参道の入口は、住宅に挟まれて目立たないので見落としてしまうかもしれません。こんもりした樹々の緑を目印にして歩くと分かりやすいでしょう。

大通りからほんの少し歩いただけなのに、緑豊かな境内は静かで、私が落ち葉を踏む足音くらいしかしません。苔の生えた地面や歴史を感じさせる石像は、由緒あるお寺の雰囲気が漂っています。神社仏閣好きにはたまりません。

参道を歩いて階段をのぼると、鮮やかな赤い門が見えてきました。格子の中には仁王様がいらっしゃるので、のぞいてみてくださいね。

境内には龍がいっぱい

山門をすぎると、さっそく龍が出迎えてくれました。こちらは不動の滝。水量はひかえめですが絶え間なく水が流れていました。

手水も龍。最近よく見かける龍のかたちの手水。こちらの手水は違いますが、手をかざすと水が出るセンサー付きのもありますよね。
龍の姿ってかっこいいですね。

こちらの水は、地下から湧き出ている清水なのだとか。鶴見区で湧き水といえば国道1道沿いの「岸谷の湧水」 が有名ですが、「末吉の湧水」もあったのですね。

そしてご本尊である不動明王をお祀りした不動堂の手前には、龍の灯篭が立っていました。どことなくユーモラスなお顔の龍がくるりと巻きついています。
向かって左側の灯篭がこちら。

向かって右側の灯篭。

イケメンの龍を発見!

歴史を感じさせる趣深い不動堂の上部にも、龍の彫刻が施されています。眼光鋭いやや細身の龍。躍動感がって、これは、かっこいい!!

不動堂のお隣にある本堂もチェックしてくださいね。こちらも龍が彫刻されています。
不動堂の龍とくらべて、どっしりというか、むっちりと重量感のある龍。今にもうねうねと動きだしそうじゃないですか?
不動堂の龍が若い龍なら、本堂の龍は年月を経て、貫禄十分になった龍という感じです。あくまでも私の想像ですが。

神社仏閣には大抵見ごたえのある彫刻が施されていますが、今まではただ「すごい!」と感心していただけでした。ですがこうして、作風の違いを目の当たりにすると、それぞれ作った人の個性が出ていておもしろいですね。
私の推しは、不動堂の躍動感のあるシャープな龍。龍に雌雄の別があるのか分かりませんが、かなりのイケメンとみました!

60年に一度の御開帳

末吉不動尊として親しまれているこちらのお寺は、天台宗の寺院で真福寺といいます。
詳細は不明ですが、859~864年の貞観年中に、慈覚大師円仁によって創建されたと伝えられています。古い歴史のある不動尊だったのですね。

ご本尊はこの末吉の地の由緒ある杉の大木から作られ、慈覚大師が唐から持ちかえった聖不動尊像を体内に入れてあるとのこと。
八尺五寸(約2.5m)もある大きなお姿だそうですが、実は今回の訪問でご本尊を拝見できませんでした。
後で知ったのですが、真福寺のご本尊の不動明王の御開帳は60年に一度。前回は2017年だったので、残念ながら私が生きている間に、お姿を拝見することはないでしょう。

とはいえ境内のしっとりと落ちついた雰囲気は、大通りから近いのに古都鎌倉を感じさせてくれました。何気なく立ち寄ったお寺ですが、誰かに紹介したくなる鶴見の名所です。
鶴見区末吉に来たときは、忘れずに訪ねてくださいね。

エリア情報

末吉不動尊(真福寺)

住所:神奈川県横浜市鶴見区上末吉1丁目15-10
アクセス:JR京浜東北線、鶴見線 鶴見駅東口 横浜市営バス13系統「末吉不動前」下車徒歩8分