川崎の歴史満喫!「東海道川崎宿スタンプラリー2026」を楽しもう
江戸時代に整備され、令和の今も人々が行き交う東海道(旧東海道)。
日本橋を起点に、品川に続く2つ目の宿場町として栄えたのが「川崎宿」です。
川崎宿が置かれていた一帯は、現在の川崎市川崎区にあたり、今も旧東海道が通っています。
川崎には、江戸から続く歴史を感じられるスポットが数多くあり、街並みにも歴史を味わえる仕掛けがいっぱいです。
川崎に住む方も、ご縁のある方も、そして、川崎は詳しくないけれど歴史に興味がある方も……
歴史の息づくまち・川崎の魅力を改めて発見できる、ステキな街歩きイベントをご紹介します。
2026年も開催!東海道川崎宿スタンプラリー!3つのスタート地点をチェック

今回ご紹介するイベントは「東海道川崎宿スタンプラリー 2026」です。
【開催概要】
東海道川崎宿スタンプラリー 2026
2026年10月31日(土)10:00〜16:30 (雨天決行)
[スタート受付]
10:00〜14:00
坂本九の歌碑/六郷の渡し/無縁塚
のいずれかよりスタート
[スタンプ押印]
10:00〜14:30
全21箇所(予定)のチェックポイントにて
[記念品引換]
10:30〜16:30
東海道かわさき宿交流館4階集会室にて
・スタンプ7個以上で参加賞
・スタンプ数に応じて景品が豪華に……!?
・かわさき大師ウォークラリー2026とコラボ企画あり、両イベント参加者に特典プレゼント
[イベント詳細・チェックポイント案内]
http://kawasakishuku.jp/stamprally2026.html
2013年に、川崎宿設立390周年を記念して始まり、長年親しまれている人気イベントです。
2023年に誕生400年を迎えた川崎宿。東海道繁栄の歴史を身近に感じ、詳しく知ることができるまちとして、現在も、宿場町ならではの魅力を思いっきり満喫できます。
今回はひと足お先に、旧東海道沿いのスタンプラリー要所を巡り、イベントの魅力と、イベントをさらに深く楽しむために知っておきたいポイントをご紹介します。
まずは、スタンプラリーのスタート地点をチェックしましょう。
スタート地点は、3つのスポットからお好きな場所を選んでスタートでき、スタンプ台紙をもらうことができます。
【「川崎」駅からのスタート】
坂本九の歌碑(JR「川崎」駅東口広場)
【東京都との県境側・多摩川沿いからのスタート】
六郷の渡し(京急大師線「港町」駅から徒歩約5分)
【「八丁畷」駅からのスタート】
無縁塚(JR南武線・京急本線「八丁畷」駅すぐ)
ではさっそく、それぞれのスタートポイントの魅力をご紹介していきましょう。
スタートポイント1・坂本九の歌碑

JR「川崎」駅東口。駅からの大階段を降りて、地下街・川崎アゼリア入口の右側に、川崎が誇る昭和の大スター・坂本九さんの歌碑があります。
坂本九さんは川崎区出身。母校の川崎市立川崎小学校も、今回のスタンプラリーの舞台となる旧東海道沿いにあります。
歌碑には、坂本九さんの紹介文とともに、名曲「上を向いて歩こう」の歌詞が刻まれています。
本イベント後の2026年12月25日(金)には、映画「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」の全国公開も予定されています。今後、聖地としてさらに注目を集めそうなスポットです。
作詞家・永六輔さん、作曲家・中村八大さん、そして歌手・坂本九さんによる「689トリオ」の物語に思いをはせながら、ひと足先にそのゆかりを感じられるスポットです。
旧東海道沿いを歩きながら、坂本少年が愛したふるさと川崎をぜひ味わってみてくださいね。
なお、この歌碑から見える場所にあるチェックポイント「石敢當」でもスタンプが押せます。
スタートポイント2・六郷の渡し

2つ目のスタート地点は、悠々と流れる多摩川の美しい景色を楽しめる「六郷の渡し」です。
現在の六郷橋のたもとにあり、東京と川崎をつなぐ多摩川の渡し船「六郷の渡し」が運行されていた歴史を記念するスポットです。
(六郷の渡しのスポットがもっと面白くなる歴史小話を後ほどご紹介します、お楽しみに……!)
秋晴れの日には、この写真のように美しい川・空・街並みが広がるぜいたくな風景が味わえる場所。
私も思わず時を忘れて、しばしリラックスタイム。多摩川を渡る秋風が、とても気持ちよく吹き抜けていきました。
都内側からスタンプラリーをスタートしたい方におすすめのスタート地点。
すぐ近くにあるチェックポイント「万年屋跡」をはじめ、旧東海道沿いにチェックポイントが集中しているので、スタンプがたまりやすいスタート地点です。
(ここからスタートして、記念品引換場所の東海道かわさき宿交流館を目指すだけでも、スタンプ7個を集めて参加賞を目指せます。イベントをコンパクトに楽しみやすいコースです。)
スタートポイント3・無縁塚

3つ目のスタート地点は、京急本線・JR南武線の「八丁畷」駅西口すぐにある「無縁塚」です。
今回のイベントにおいて、六郷の渡しは都内側の端、こちらは反対側(横浜側)の端近くになります。
江戸の昔、この場所は八丁(約870m)にわたって田畑の中をまっすぐに街道が伸びている「畷」でした。ここにある無縁塚は、江戸時代、人々を襲った震災や大火、洪水、飢饉、疫病など、当時の苦難の歴史を今に伝える貴重な史跡でもあります。
横浜方面から参加したい方や、人混みを避けつつ駅近からスタートしたい方におすすめのスタート地点。
すぐ近くにあるチェックポイント「夫婦橋」や、「芭蕉の句碑」でも、エピソードを味わいながらスタンプを集められます。
・芭蕉の句碑・芭蕉ポケットパークについての記事
松尾芭蕉も忘れられない!八丁畷「芭蕉ポケットパーク」と句碑
記念品交換だけじゃもったいない!東海道かわさき宿交流館

スタンプラリーのゴールである記念品引換会場は、東海道かわさき宿交流館です。
入口から宿場町の江戸風情が漂うおしゃれな交流館は、川崎宿の歴史や文化をじっくり味わえる施設です。
ここだけでも半日以上ゆっくり楽しめ、川崎宿の雰囲気を味わうだけでなく、歴史背景やまちの成り立ちまで知ることで、その奥深さを実感できます。
巡ってきたスポットについて館内でさらに知識を深めるもよし。先に交流館で予習してからスタンプラリーを巡り、最後にもう一度戻ってくるもよし。
記念品交換だけで通り過ぎるのはもったいない場所。スタンプラリーの“もうひとつのお楽しみ”として、ぜひゆっくり過ごしてみてくださいね。
・東海道かわさき宿交流館についての記事
「川崎」駅の「東海道かわさき宿交流館」で体験する歴史と文化の旅
2023年は川崎宿400年!「東海道かわさき宿交流館」
チェックポイント巡りをもっとおもしろく!歴史を感じる仕掛けに注目

東海道川崎宿スタンプラリーをもっと楽しむポイントをご紹介します。
まずはなんといっても、街中に散りばめられた、江戸の宿場町・川崎宿を感じられる仕掛け・演出の素晴らしさに注目です。
旧東海道に沿って、川崎宿にちなんだ浮世絵などがデザインされた中間灯が街道をいろどっています。
この絵はひとつひとつ違い、しかも短文で絵について紹介されています。
つまり、中間灯はまるで浮世絵美術館さながら。
絵の美しさを楽しみながら、当時の文化や時代背景への理解も深まっていきます。
そして何より、とってもおしゃれです。
街道沿いを歩くときにはぜひチェックしてみてください。
(スタンプラリーは日中ですが、灯りがつく時間帯もステキなので、夕暮れや夜間の散歩もおすすめです。)

中間灯だけではなく、街中の施設や建物の壁などにも、色あざやかな浮世絵や、江戸情緒を感じる字体で書かれた木の看板など、宿場町ならではの装飾がいっぱいです。
ふと歩いていると突然現れる、「こんなところにもあったんだ!」という仕掛けを見つけていくのも、スタンプラリーの街歩きならではの大きな楽しみのひとつ。
歴史を感じながら歩いていると、現在の川崎のにぎわいも、江戸の宿場町から脈々と続いてきたものなのかもしれないと感じます。
時代を越えて人が集まり、街をつくってきたその力に思いをはせると、川崎の街がますます好きになりました。
川崎の神社仏閣を改めて知る機会に

江戸の昔から、東海道は長い旅の舞台であると同時に、宿場町で暮らす人々の日常が集まる場所でもありました。
現代のように交通や医療が整っていなかった時代、旅にはさまざまな危険が伴い、暮らしの中でも病気や災害への不安がありました。
そんな人々にとって、健康や道中安全、平穏な暮らしを願う神社仏閣は、とても身近で大切な存在だったのではないでしょうか。
神社仏閣に向き合うことそのものが、当時の文化や人々の生きる力を感じることにもつながります。
今回のスタンプラリーでは、川崎宿を代表する神社である稲毛神社をはじめ、21か所(予定)のチェックポイントのうち7か所が神社仏閣です。
普段はなかなか足を運ばない場所を訪れ、その由来や地域とのつながりを知るきっかけになるのも、このスタンプラリーの魅力ですね。
・稲毛神社についての記事
有名なのは川崎大師だけじゃない!?歴史のある古社「稲毛神社」
川崎の両端には川があった!川にまつわる物語にも注目

川崎は、北端(東京側)には多摩川があり、南端(横浜側)には、現在は川はないものの、江戸のころは潮田堀・市場堀という川が流れていました。
二つの端の川のストーリーを知っていると、きっと川崎宿の街歩きがもっと楽しくなります。

まずは北側、六郷の渡しと六郷橋のエピソードです。
実は、江戸時代初期の1600年、徳川家康の命で六郷大橋が架けられ、武蔵国を代表する大橋として知られました。
しかし、多摩川のたび重なる洪水によって、橋は何度も流失・損壊。
1688年の大洪水で流失したのを最後に再建されず、以降は渡し船による「六郷の渡し」が東海道の交通を支えるようになりました。
東海道の交通において重要な役割を果たした六郷の渡し。
1709年からは川崎宿が渡船権を獲得し、渡航料が川崎宿の重要な財源となったのです。

ちなみに、江戸幕府が終わり、時代が変わった明治初頭(1868年・明治元年)は、六郷にまだ橋はありませんでした。
そのため、このレリーフ(明治天皇六郷渡御碑・スタート地点「六郷の渡し」付近にあり)のように、川に23隻の船を連ね、船の上に板を敷いて明治天皇の一行が多摩川を渡ったと伝えられています。
いまは箱根駅伝の重要な舞台の一つである六郷橋ができる前に、こんな意外な歴史があったんですね。

続いて南端(横浜側)は、江戸時代に潮田堀・市場堀という2つの川が流れ、その川にかかる2つの橋は「夫婦橋」と呼ばれていたそうです。
旅人の汗とほこりを洗うのに最適な川として親しまれ、周囲の風物を眺めながら休む憩いの場ともなっていたそうです。
東海道名所図会の狂歌集には、この川の風景と夫婦橋を詠んだ句があります。
「花咲けば橋の女夫の袂にも香は包ふらん梅のさかりに」
夫婦橋を渡る若夫婦の、のどかで優しい春の情景が感じられます。
現在の川崎市川崎区と横浜市鶴見区の境付近に、かつてこうした川や夫婦橋があったことを知らない方も多いのではないでしょうか。
(私は地元エリアなのに初耳でした。)
夫婦橋もチェックポイントになっています。
スタンプラリーで訪れたら、しばし目を閉じて、二つの川と愛らしい橋の風景をイメージしてみるのもステキですね。
普段川崎で暮らす人にも!東海道の歴史と魅力を満喫するスタンプラリー

今回は、東海道川崎宿スタンプラリー2026と、イベントをもっと楽しむ秘訣をご紹介しました。
写真の浮世絵マンホールなど、ここで紹介しきれない川崎宿ならではの魅力がまだまだ数えきれないほどあります。
歴史が好きな方はもちろん、普段川崎に暮らす方にとって新鮮な発見につながる機会がきっとたくさんあるスタンプラリーです。
あなたもよかったらぜひ、2026年10月31日の東海道川崎宿スタンプラリーで、ステキな秋の歴史ウォークを楽しんでみてくださいね。
エリア情報
東海道川崎宿スタンプラリー
運営・東海道かわさき宿交流館
住所:神奈川県川崎市川崎区本町1丁目8番地4
アクセス:JR東海道本線、JR京浜東北線、JR南武線「川崎」駅 徒歩約8分/京急本線「京急川崎」駅 徒歩約5分
TEL:044-280-7321
開館時間:9:00~17:00
入館料:無料
休館日:月曜日(月曜日が「国民の祝日に関する法律」に規定する休日にあたるときは開館し、その直後の休日でない日を休館)、12月29日~1月3日
駐車場:なし
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