2024年3月にもご紹介した「スパイスカレー6時間」。以前からその香りに心を掴まれながらも、「今日は混んでるし、また今度にしよう」と何度も断念していました。

そして、先日ふたたび「スパイスカレー6時間」さんの列の最後尾に並んでまいりましたので、ご紹介いたします。

以前の記事はこちら
https://www.house.jp/areainfo/kawasaki/gourmet/other/kawasaki-spice-curry-6-hours-20240310//

漂うスパイスの香りに誘われて

「川崎」駅を出てミューザ川崎方面に足を向けると、ふと鼻をくすぐるスパイスの香りが漂ってきます。

その発信源こそ、人気のカレー店「スパイスカレー6時間」。名前の通り、手間ひまを惜しまない6時間煮込みのカレーが評判で、ランチタイムにはいつも行列ができるほどの人気ぶりです。

ドアが開くと、さらに立ちのぼるスパイスの香り。もうこの時点で、食欲のスイッチは完全に押されてしまいます。無意識に何度も唾をゴクリ、とやっていて、何度目かで自覚しました……ああ恥ずかしい。

「今、片づけますからね」とスタッフさんがこちらをご覧になって、丁寧に声をかけてくださり、待っている間にも温かさを感じます。

スマホ注文でマトンカレーを堪能

案内された席に着くと、メニューはスマホで確認・注文できるシステム。支払いもそのままスマホからでも、現金でもOKという柔軟さがうれしいところ。忙しい駅前立地らしい合理性です。

以前からお店の外を通るたびにメニューを拝見していたので「ポークはかつおで、チキンは梅で、ラムは八丁味噌のキーマ」と和風のエッセンスが入っていることは確認していました。
しかし、漂う香りは、和の要素を忘れてしまうほど異国情緒たっぷりです！

今回は「マトンカレー」を選びました。ラムのキーマカレーって初体験です。といっても、他のカレーを選んだとて、ほとんどが初体験です。今後もまだまだ初体験のチャンスが何度もあるのね……ワクワク。

ごはんは小盛りにしましたが、見た目はしっかりボリュームがあります。

運ばれてきたカレーは、目にも鮮やかな色彩！艶めくルーと、よく煮込まれたマトンがこちらを見て「写真なんか撮ってないで、早く食べたほうがいいんじゃなぁい？」と急かされてる気がします！
付け合わせの玉ねぎの紫も映え、小さなレモンが添えられているのも印象的です。

まずはレモンを絞らずに一口。スプーンですくうと、ほろほろに煮込まれたマトンがごはんと溶け合うよう。口に入れた瞬間、香辛料の香りと肉の旨みが広がり、スパイス特有の香りが心地よく口と鼻を刺激します。辛い、というより、うま味と甘さが第一印象です。

続いて、レモンを絞って玉ねぎと一緒にもう一口。マトンの奥にある酸味と玉ねぎの軽い酸味が、レモンによってより引き立ってきます！爽やかなのにガツンとくる不思議！まるで料理が一段階進化したような驚きです。

マトンは一番辛いそうですが、そこまで辛さは強くありませんので、どうかご安心を。チキン、ポークはさらに辛さが控えめなのだそうです。辛さを増したい方は、テーブルに「辛」と書いてある小瓶がありますので、召し上がる方のお好みの一皿に仕上げてくださいね。

見て美しく、食べて忘れられない一皿

「スパイスカレー6時間」の魅力は、味だけではありません。器の上に広がる彩りの美しさも、まるでアートのようなのです。

見た目を楽しみながら「じっくり楽しんで味わおう」と思っていたのに、気づけばスプーンが止まりません。手と口が勝手に動き、気づけば完食。

「もっと食べたい」と思わせるバランス感覚こそ、人気の秘密かもしれません。
そして、並んでいて気づいたのですが、回転が良いので、意外と待ち時間は短めかもしれません。スタッフさんの気遣いも行き届いていて、ひとりでも、友人とでも入りやすい雰囲気です。

カレーを食べ終えた後、外に出ると再びスパイスの香りが風にのって届きます。
その香りが「次はチキンカレーにしてみようかな」と思わせてしまうのです。こんなにお腹がいっぱいなのに。なんて罪な香りなのでしょう。

お近くの際は、ぜひ「スパイスカレー6時間」に足を運んでみてくださいね。