「鹿島田」駅すぐ!「喫茶 樹(じゅりぃ)」で心ほどけるひとときを
JR「鹿島田」駅から歩いて約4分。にぎやかな駅前を抜けて少し歩くと、常連さんに愛される「喫茶 樹(じゅりぃ)」があります。
「鹿島田」駅の人通りを抜けた先に、こんなにホッとできる場所があるなんて、個人的にうれしい発見でした。

ガラス張りの外観からは、店内のあたたかな様子がうかがえます。

初めての訪店で少し緊張していましたが、オーナーさんのにこやかな表情に自然と引き寄せられるように、気付けば扉を開けていました。
どこか懐かしい。小さな空間に広がる安心感
中に入ると、明るい照明と木の温もりが感じられる内装が広がり、どこか懐かしい雰囲気に包まれていました。

カウンター3席とテーブル席8席ほどのこぢんまりとした空間には、初めて訪れたのに、なぜか「ただいま」と言いたくなるような不思議な落ち着きがありました。ひとりでふらっと立ち寄っても、とても心地よい空気感が広がっています。

店名の「樹(じゅりぃ)」には、いくつもの想いが込められているそうです。
以前のオーナーさんが考えた店名から一文字を引き継ぎ、沢田研二さんのファンであること、以前飼っていたペットの名前、そして「樹」という漢字に込められた「大きな木に人が集まるように」という想いが込められています。
ランチ難民の味方。まごころ感じる喫茶ごはん
人気のメニューは、喫茶店らしい味わいが特徴のナポリタンや、季節限定のマカロニグラタンだそうです。
意外な人気を集めている麻婆茄子丼も評判で、オーナーさんのカレー好きが高じて、日替わりで登場するカレーメニューも見逃せません。

ランチは定番のエビピラフやナポリタンをはじめ、ご飯・パスタ・パンなど、バリエーション豊かなメニューが日替わりで提供されています。Instagramでその日の日替わりメニューをチェックできるのもうれしいポイントです。リクエストにも事前にお願いすれば柔軟に対応してくれるとのこと!個人的には夏季限定の冷麺がとても気になりました。
オーナーさん自身も過去の経験から「お昼の時間帯に出られないお客様のために」と、ランチメニューは営業中であれば材料がある限りいつでも注文可能だそうです。実際、口コミには「ランチ難民を救ってくれてありがとう!」との声もあり、訪れる人のタイミングに寄り添うオーナーさんの優しさが伝わってきます。
お店を始める前は、近くの「新川崎タウンカフェ」で6年ほど働き、地域活動にも積極的に関わっていたというオーナーさん。
その経験が今の「喫茶 樹(じゅりぃ)」にも息づいており、地域の人々にとっての”居場所”として愛されているのだと感じました。
日替わりケーキと季節のドリンクで、ほっと一息
この日いただいたのは、日替わりケーキのレモンケーキとアイスカフェオレ。

レモンケーキは爽やかな酸味としっとりとした生地が絶妙で、夏の暑さを忘れさせてくれるような味わいでした。
甘すぎず、あとを引くおいしさに、気づけばフォークが止まりませんでした。
ミルクとコーヒーがきれいにセパレートされたアイスカフェオレは、見た目も味わいも心地よくてケーキとの相性も抜群。仕事終わりの疲れた体に優しく染みわたり、幸せな気持ちになりました。
人がつながる、地域のあたたかい交差点
「喫茶 樹(じゅりぃ)」は、以前も同じ場所に喫茶店があったことから、当時のお客様を想い、あえてテーブル配置をそのままにしているそうです。
店内では、お客様とオーナーさんの会話が飛び交い、初めて訪れた人も自然と輪の中に入っていける、そんなやさしさがありました。
事前予約での貸切利用も可能で、夜は10名ほどのグループでアルコールやお食事を楽しむこともできるそう。
ちょっとユニークなのが、デザートメニューの中にあるクリームソーダを注文すると、好きな絵柄のグラスを選ばせてもらえる、という小さな楽しみもあります。レトロでかわいらしいグラスはどれも個性があり、選ぶ時間さえワクワクしそう。

お客様の中には、毎回違うグラスでのクリームソーダを楽しみにしていて、写真を撮ってオーナーさんに送っている方もいるそうです。こうした遊び心もまた、お店の魅力だと思いました。
さらに、オーナーさんは能登半島地震の被災地支援のため、「石川風カレー」や「ハントンカレー」などの限定メニューを提供し、その売上の一部を寄付するなどの慈善活動もおこなっていたそうです。
料理と空間を通して、地域だけでなく社会へもあたたかなまなざしを向けている姿勢にとても心をうたれました。
この街で暮らす人の心に寄り添う場所
「清潔で居心地がいい」「落ち着いた雰囲気」「気軽に話せる」と口コミに並ぶ言葉一つひとつから、このお店の空気にやさしさが伝わってきます。
お客様との何気ないやりとりの中から、新しいメニューやアイディアが生まれることもあるそうです。
お客様の声をそのままお店作りに反映させていく、この柔軟さとつながりが地域に根ざした店として愛される理由なのだと感じました。
おいしいごはんやスイーツを楽しめるだけでなく、人とのつながりや日々の癒しを感じられるそんな場所です。
私自身も初めて来店し、お店の雰囲気やオーナーさんの人柄に触れ「また行きたいと思える場所」となりました。
きっと誰にとっても「帰ってきたくなる喫茶店」になると思います。そんな「喫茶 樹(じゅりぃ)」にぜひ一度、足を運んでみることをおすすめします!
エリア情報
喫茶 樹(きっさじゅりぃ)
住所:神奈川県川崎市幸区鹿島田1-12-6
アクセス:JR南武線「鹿島田」駅から徒歩約4分
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜・祝日
駐車場:なし
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