幸区北加瀬で出会った、進化し続ける町中華「宝来軒 三代目」
JR横須賀線「新川崎」駅の西口を出て徒歩約13分。
壁や窓に貼られた手書きのメニューの数々が目を引くお店を発見。

今回は幸区北加瀬にある町中華「宝来軒(ほうらいけん)三代目」をご紹介します。
60年続く伝統の味と、三代目のこだわり

「宝来軒 三代目」は、店主である久保田智さんのお祖父さんの代から60年以上続く老舗。現在はご夫婦二人で営まれています。
昔ながらの味を守る定番メニューをはじめ、他とは違ったことがしたいという久保田さんのこだわりがつまった季節限定メニューやオリジナルメニューも魅力です。
カウンターとテーブル合わせて10席ほどの店内は、決して新しいとは言えないけれど、よく手入れされていることがわかります。

まず驚いたのは、中華料理店にありがちな脂っぽい匂いが全然しないこと。
「若い人や女性にも匂いを気にせず気兼ねなく楽しんでもらいたい。換気扇やなんかも店を閉めた後毎晩掃除しています。」と、久保田さん。
客席はもちろん、トイレや厨房の掃除も欠かさないのだそう。
名物は「大蒜(おおひる)ラーメン」
テレビでも紹介されたことがあるという名物の大蒜ラーメン。

「川崎」駅近くの萬楽というお店のアホーメン(アホー=スペイン語でにんにくの意味)が元になっており、ファンも多かったそうですが惜しまれつつもお店は閉店。
「また食べたい」というお客さんからの熱い要望に応えて、アホーメンを食べたことがなかった久保田さんご夫婦が大奮闘!
お客さんに食べてもらいながら試行錯誤して、アホーメンのインスパイア系として2015年にメニュー化にこぎつけました。
名付け親は奥様。
「アホーメンでは同じになってしまうし、大蒜(にんにく)ラーメンじゃなんだか味気ない」ということで、大蒜をおおひると読ませて、おおひるラーメンとなりました。
なかなかインパクトあるネーミング!

具材は豚肉、きくらげ、にんじん、たまねぎ、にら、たけのことたっぷり。
そしてなんといってもこのにんにくの量!一杯の大蒜ラーメンに、一株半ほど使用しています。
一度ボイルしてから炒めるというにんにくは、ほくほくとした食感で案外ぱくぱく食べられてしまいます。
スープは、味噌のようなコクと甘めのこっくりとした味わい。実はスープに味噌は使用しておらず、特製のにんにくペーストをスープに混ぜることで味噌のようなコクが生まれるのだそうです。
うどん麺にかん水を入れて作った特注の太麺とよく絡みます。
スープのまろやかさと麺のもちもち感、具材のバリエーションが見事に一体化して、箸が止まりませんでした。
どのメニューも見逃せない!

お客さんに楽しんでもらうため、年間5~6品ほど新しいメニューを考えるという久保田さん。食品の展示会や勉強会にも積極的に参加し、常に新しいメニューを探求しています。
大蒜ラーメンが看板メニューになって久しい宝来軒三代目。
他にもおすすめメニューがあるか尋ねると、店外のメニューを見て私もかなり気になっていた、麻辣辛味噌カタヤキソバの話に。

麻辣湯が流行するずっと前から、まかないとして食べていたというこちら。
まかないから生まれた一品って、なぜこんなにも食欲をそそるのでしょう。
テリテリの麻辣辛味噌あんは、ピリッと花椒がきいていて、パリパリの麺との相性抜群!
具材も豚肉、もやし、にんじん、たまねぎ、きくらげとたっぷりで、大満足の一皿でした。
他にも、特注の太麺とこだわりのケチャップで作るナポリタンも隠れた人気メニューのひとつだそう。
子どもでもおいしく食べられるメニューを、と考えて作られた一皿は、家族連れにもうれしいメニューです。
次々あみだされる新メニューや限定メニューに今後も目が離せません。
これからもこの街にあり続けてほしい名店!

今回お話を聞かせていただいて、久保田さんご夫婦の食への飽くなき探求心とお客さんを想う心が、変わりゆく時代の中でも長く愛されている所以なのだと感じました。
ここでは紹介しきれないおいしいメニューの数々、熱い想いをもってお店を営まれている久保田さんご夫婦、魅力たっぷりでついつい通いたくなる「宝来軒 三代目」。ぜひ味わってみてください。
エリア情報
宝来軒 三代目
住所:神奈川県川崎市幸区北加瀬2丁目2-14
アクセス:JR横須賀線「新川崎」駅から徒歩約13分
TEL: 044-588-8552
営業時間:11:30~14:30/17:00~22:30(日によって多少変動あり。お電話にてご確認ください。)
定休日:木曜日
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)
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