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創業110年!歴史のある和菓子屋さん「菓寮 東照(とうてる)」

2023.02.16

弥次さん喜多さんも食べたといわれる川崎宿名物「奈良茶飯」。

川崎の老舗和菓子屋さんで現代風に工夫された「奈良茶飯風おこわ」がいただけるとの口コミを聞きつけ、お店に行ってきました。

駅近にある老舗和菓子処へ!

「京急川崎」駅より徒歩で約5分ほどのところにある「菓寮 東照」の本店は、創業110年の歴史ある和菓子屋さんです。

季節のお菓子や特別な日の祝い菓子、日々の生活のお菓子を取り扱い、大正2年に創業されて以来100年ほど、先人たちの心を受け継ぎながら心のこもったお菓子作りを続けています。

旧東海道五十三次の川崎宿付近に位置する本店では、定番菓子だけでなく、川崎宿由来の商品をはじめ、地域に根ざしたお菓子も販売中です。

江戸の人気食「奈良茶飯」とは?

江戸時代、川崎宿の茶屋である万年屋で人気商品だった「奈良茶飯」をご存じですか?

「奈良茶飯」とは、炒った大豆や小豆、粟、栗をお茶の風味で炊き込んだご飯のことです。

奈良県の東大寺で食べられていたことが発祥だとされています。

十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の作品で、弥次喜多の旅行記として知られる「東海道中膝栗毛」にも登場しています。

作中で弥次さん喜多さんが万年屋に立ち寄り、「奈良茶飯」を食べたことから全国的に名前が知られるようになりました。

江戸の後期には、大名も訪れるほどの人気だったそうです。

また、弥次喜多だけでなく松尾芭蕉の「芭蕉の句」にも登場したり、「江戸名所図会」で紹介されるなど、その知名度の高さがうかがえます。

万年屋がなくなってしまってからは、「菓寮 東照」が史実の記録をもとにして伝統的な製造方法に基づき、現代風に味付けをアレンジした「奈良茶飯風おこわ」を提供しています。

アレンジしたおこわはテレビやメディアでも取り上げられるほどの人気で、約半年以上をかけて試作を重ねてつくられた自信作だそうです!

「奈良茶飯風おこわ」が食べられる!?

併設している茶寮木の実(このみ)では、「奈良茶飯」を現代によみがえらせた「奈良茶飯風おこわ」を食べることができます。

おこわには奈良漬けとしじみの味噌汁が付いていて、お得感のあるセットです!

つやつやなおこわが美しく、栗や小豆の自然な甘さともちもち食感のおこわが相性抜群。

箸休めの奈良漬けがアクセントになっています。

シンプルな見た目ながらおいしさ主役級なので、江戸の人気を集めた理由に納得しました!

塩味が効いたしじみの味噌汁もおこわにぴったりで、飽きることなく最後まで飽きることなく食べられます。

気軽に食べられる人気食は、江戸時代のまち歩きだけでなく、現在のまち歩きのお供にも最適。

店内の大きな窓から川崎の旧街道を眺めながらおこわを食べていると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような、不思議な気持ちが味わえました。

おこわは袋のままレンジで簡単に調理ができる冷凍商品も販売しているため、家庭でも「奈良茶飯風おこわ」をいただけます。

全国配送もできるそうなのでお土産にもおすすめですよ。

おこわ以外にもところてんやおしるこなどの甘味、季節限定のスイーツ、夏はかき氷と大人から子どもまで楽しめるメニューを提供しているので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

エリア情報

菓寮 東照/茶寮木の実

住所:神奈川県川崎市川崎区本町1-8-9
アクセス:京浜急行線「京急川崎」駅より徒歩約5分
TEL:044-244-5221
営業時間:9:00~18:00(日曜、祝祭日は17:00まで)
定休日:なし
※都合により、営業時間が記載と異なる場合がございます。