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半世紀続く名店の味!スタミナたっぷりラーメン 幸区「南国飯苑」で

2021.10.05

秋といえば、スポーツの秋。
多摩川沿いではランニングや草野球をしている人たちをよく見かけます。
私も夫に誘われて、河川敷で開催される駅伝大会に参加していました。

走りきった後はお腹がぺこぺこ。
がんばった分、ガツン!としたごはんを思いきり食べたい。
そんな時、一緒に参加していた夫の上司が連れて行ってくれたのが、「南国飯苑」です。

熱々のラーメン、チャーハン、大きなぎょうざ…。
どれもおいしくて、思いきり食べてしまいました。

それ以来、こちらのラーメンが食べたくなると、家族で足を運んでいます。
今日は、半世紀以上続く名店、「南国飯苑」をみなさんにご紹介します。

バス停から歩いてすぐ!目印は「青いのれん」

「南国飯苑」は、小向西町4丁目の交差点から20メートルほど歩いたところにあります。
古市場方面から歩いてくる場合には、JAセレサ川崎を左手に、ひたすらまっすぐ進みます。
目印は、「らーめん南国」と書かれた青いのれん。

自転車は数を止められないので、徒歩または公共交通機関での来店をおすすめします。

古き良き中華料理店

明るくすっきりした店内には、四人掛けのテーブル席が並んでいます。
年季の入ったテーブルはいつもぴかぴか。
宴会の場合には、つなげて大きなテーブルにすることもできます。

シンプルかつ奥深い味わい

「南国飯苑」は、昭和44年創業。
この地域でずっと営業を続けてきた、知る人ぞ知る地域の名店です。

1960年代、20代だったご主人は銀座の中華料理店で修行を積んでいました。
時代は高度経済成長期。
活気あふれる当時、お客さんから「こういうメニュー作れる?」と、聞かれ、その場で作る…ということもよくあったのだとか。
その時に培われた経験が、「自家製」を大切にする今の方針につながっているそうです。

各テーブルに1つずつ置かれているラー油(香油)は、韓国産の唐辛子から手作りした一品。
数種類の唐辛子と野菜をブレンドしたもので、辛さの中に深みがあります。
たった1つの調味料にも、長い間研究されてきたこだわりを感じます。

熱々の具材がたっぷり!名物「スタミナ」ラーメン

こちらの名物は、「スタミナ」ラーメン(850円)。
スパイシーなスープと自家製麺の上に、肉野菜炒めがたっぷりのった「南国飯苑」の名物です。
私、この「スタミナ」のために、お腹を空かせてきました。

さっそく注文。
わくわくしながらしばらく待つと、熱々の大きなどんぶりが運ばれてきました。
にんにくとしょうゆの香りが食欲をそそります…!

まずはどっさりのっている野菜から。
注文を受けてから野菜を炒め合わせるので、シャキシャキの歯ごたえが心地良いです。
玉ねぎの甘さ、固めに炒めた人参の歯ごたえ、ニラの香り。
たっぷり入っている厚めのスライスニンニクはホクホクです。

続いてスープ。
唐辛子の辛味がきつすぎず、豚と魚を中心にとったダシがしっかりきいています。
脂っぽくないのに濃厚で、ふくらみのある味わいです。

具材とスープの間に割り箸を入れて麺を引き出し、ひと口。
つなぎにこだわった太めの平打ち麺はつるつるとのどごしが良く、食感はモチモチです。
100円増しで麺を大盛りにできるので、さらにボリュームアップもできます。

味の濃さ、きつくないスパイシーさ、具材のボリューム感…。
全部がバランス良くまとまっており、最初のひと口から手が止まりません。
あっという間に食べきってしまいました。

半世紀の試行錯誤

「南国飯苑」のメニューはごくシンプル。
スタミナ、ラーメン、タンメン、ぎょうざ、チャーハン…。
ラーメン屋さんのメニューと聞いて、思い浮かぶ文字が並んでいます。
そこに説明はほぼありません。

ですが、どれを頼んでもおいしい。
「選択肢すべてが正解」というのは、なかなかないことです。

「求められるものを取り入れてきた」と、ご主人は話していました。
手打ち麺が浸透した頃に手打ちを始め、粉やつなぎを厳選し、合う具材を研究し…その結果が現在だと。
半世紀の試行錯誤が、長く愛されるおいしさを支えています。

みなさんもぜひ、「南国飯苑」で、深みのある一品を味わってみてくださいね。

エリア情報

南国飯苑

住所:神奈川県川崎市幸区小向西町4-84-2
アクセス:川崎市バス「小向西町」から徒歩5分、JR南武線「矢向」駅から徒歩20分
TEL:044-511-9513
営業時間:11:00~20:30(状況により終了時間は変更になる場合があります)
定休日:水曜日