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老舗そば店が店舗改装!川崎の市電通りにある「つるや」

2024.04.11

川崎区元木町・日進町から渡田地区まで続く市電通りと呼ばれる道路。
そのロードサイドにお店を構えるのが、老舗そば屋さん「つるや」です。

かつてこの通りには線路があり、「川崎市電」の名前で知られるローカルな路面電車が通っていました。
全長6.7kmという短い路線でしたが、川崎臨海部の通勤問題を解消する役目を果たし、路線バスが運行されるまでの交通の要を担っていた歴史があります。

そうした川崎の交通の歴史を感じられる道は、現在では車やバスの通行量の多い道路として機能し、道路の名称にその名残があります。

お店を改装してアップデート!

創業50年以上の年月の間、地元で愛され続けるそば屋さんの「つるや」。
最近改装をおこないアップデートしたということで、お店の様子を伺ってきました。

瓦屋根を特徴とした古風な外観の改装前から、木材をベースにウッド調の装飾が施された外観へ。
ぬくもりを感じられる店舗に生まれ変わりました。

店内には、改装する以前の店先がわかる写真が額縁に飾られていて、形を変えながらも引き継がれる店舗の歴史を知ることができます。

改装後はさらに老若男女が入りやすく、女性おひとりさまも気軽に入れる、風通しのよい雰囲気です。

人気のワケは手ごねの自家製麺!

長年お店が親しまれている理由は、本格的なそばが味わえることにあります。

店内のそばは全て手ごねで作られる自家製麺で、国産の粉を使用。
そのオリジナリティに魅力がたくさんつまっています。

かつてはこのお店で、大きな木鉢でそば打ちに挑戦できる「そば教室」が開催されていたこともあるそう。
親子から人気があったといいます。

こうしたそばに対するこだわりがお客さんに伝わることこそ、リピーターを絶やさない秘訣なのかもしれませんね!

日曜は手打ちそばが限定販売!

店先で手打ちそば限定販売の貼り紙を発見!
日曜日の営業時間内、11:30〜14:00の時間帯で手打ちそばをいただけるそうです。

手打ちそばは売り切れ次第終了とのことなので、早めの来店がおすすめだそう。

お店に訪れたこの日は平日。
残念ながら今回は限定のチャンスを逃してしまいましたが、手打ちそばの味を試すために再度リベンジしたいと思います。

メニュー豊富!丼ものや中華まで

「もりそば」や「うどん」などの麺類はもちろん、揚げたての「カツ丼」や自家製の「カレー丼」などの丼もの、和食以外にも「ラーメン」や「タンメン」と種類があります。

どのメニューも麺とお米の大盛りがプラス150円で可能です。
お米の量を軽めで依頼する場合は30円引きをしてくれます。

「カレー南ばん」や「カレー丼」などのカレーメニューには、時間をかけてじっくり煎った自家製のカレー粉が使用されているそう。

甘めで懐かしさを感じるその味わいは「つるや」の店舗でしか食べられないオリジナルです。

「でもそばが食べたいから一人前は…」と悩んでも大丈夫!
ミニカレーセットなるものが用意されているので、メインメニューとセットでカレーの味を試すこともできるそうですよ。

「鴨南ばん」を注文しました

気温が低く風も強い日だったこともあり、あたたかいメニューが目に留まり、「鴨南ばん」880円(税込)を注文しました。

できたての湯気が立つ「鴨南ばん」。
香ばしい鴨の風味と肉の脂がじんわり出汁に染み込んでいて、深みのある味わいを生み出しています。

ほどよい歯応えのある自家製麺は細麺なのが特徴的で、ひと口食べればふんわりと広がる芳醇な香りがクセになり、食べる箸が止まりませんでした!

出汁が絡んだトロトロのねぎは甘みが強く、鴨肉との相性抜群。
あとから七味を追加することでピリ辛がアクセントになって食欲が刺激されます。

川崎臨海部は立地柄、労働者の方の利用が多く、働く人向けにつゆの色も濃いめで、味がぼやけずしっかりとした味付けです。

お店ごとに味があるそば屋さんの代表的なメニューである「鴨南ばん」。
ハフハフしながら食べる「つるや」の温そばは、川崎らしい濃厚な味わいがおいしかったです。
ごちそうさまでした!

エリア情報

つるや

住所:神奈川県川崎市川崎区鋼管通3丁目16-12
アクセス:JR東海道線・京浜東北線・南武線「川崎」駅東口より臨港バス乗車、「鋼管通三丁目」下車 徒歩約1分
TEL:044-333-4923
営業時間:11:00~14:30
定休日:土曜日、祝祭日、三連休の日曜日
※営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。