川崎にゆかりのある詩人「佐藤惣之助(さとうそうのすけ)の碑」

みなさんは川崎にゆかりのある佐藤惣之助という人物をご存じでしょうか?
歌謡曲「赤城の子守唄」や阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」など、数々の有名作品を手がけた佐藤惣之助は、川崎市(当時の橘樹郡川崎町)に生まれた人物で、郷土である川崎をこよなく愛した詩人・作詞家として知られています。
そんな偉大な功績を残した人物の詩を刻んだ文学碑「佐藤惣之助の碑」が川崎区の富士見に建てられていますので、今回はその歴史的なスポットをご紹介いたします。
「カルッツかわさき」の建物近くにあります!
「佐藤惣之助の碑」が建てられているのは、以前紹介した川崎区富士見にある体育館とホールからなる複合施設「カルッツかわさき」の敷地内。
「川崎」駅から歩いて約15分のところにあり、アクセスも抜群です。

川崎における文化活動に大きな貢献を果たした人物の功績を残すため、多くの人々に見てもらえる場所に建てられました。
佐藤惣之助(1890〜1942)って?
川崎にはゆかりのある人物が多く存在しますが、佐藤惣之助もその一人。
大正から昭和初期にかけて活躍したとされる佐藤惣之助ですが、12歳の頃から俳句や作詞を始め、劇作を経て詩作を中心に活動の幅を広げていきました。
25歳のときには処女詩集である「正義の兜」を出版し、生涯にわたり、20数冊の詩集を執筆したそうです。

随筆や句集などが主な著作としてありますが、より知名度をあげるきっかけとなったのは、コロンビアレコードの専属作詞家として作詞を手がけたことです。
歌謡曲である「男の純情」や「人生劇場」、「人生の並木道」などが次々とヒットしたことで、多くの人々に佐藤惣之助の名が知られるようになりました。
全国区だけではなく、ふるさとである川崎のためにもその多彩な才能を活かし、川崎市の民謡である「川崎音頭」や「川崎小唄」の作詞など、川崎における文化活動へも大きく貢献しています。
現在でも地域でおこなわれる夏祭りの盆踊りの際に音源として使用されることもあり、佐藤惣之助の名前を知らずとも、地元住民に口ずさまれる名曲として長く受け継がれているんですよ!
詩集「華やかな散歩」の序詩から選ばれた碑文!
文学碑の近くにある説明板によると「佐藤惣之助を顕彰(けんしょう)するため、川崎市文化協会の発意によって昭和30年10月に建立されました。」と記されています。
昭和に建てられた文学碑とのことですが「わたしは草と花で一つの川をかいた わたしは星と花火で海と港をかいた」と刻まれた文字がはっきりと読みとれます。

難しい表記ではなく、子どもも読めるほどのシンプルな言葉で表現された詩なので、読み手の想像力をかきたてるような親しみやすさがあり、親近感がわきました!
偉人から川崎の歴史や文化を知る!
今回は「カルッツかわさき」にある「佐藤惣之助の碑」をピックアップしましたが、川崎区内にはまだまだ佐藤惣之助の言葉が刻まれた碑や看板が設置されているとの情報が!

川崎にゆかりのある人物を巡り、区内を歩いてみるのも面白いかもしれませんね!
文学に興味のある方は、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか?
エリア情報
佐藤惣之助の碑
住所:神奈川県川崎市川崎区富士見1-1-4
アクセス:JR東海道線・京浜東北線・南武線「川崎」駅から徒歩約15分

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