七福神巡りのできる池と二つの伝説!川崎の「医王寺(いおうじ)」
京急大師線の港町駅から徒歩約5分のところにある、天台宗の寺院「医王寺(いおうじ)」。
古くから続く歴史のあるそのお寺は、川崎競馬場の向かいにあり、寺院の前を通るたび、気になっていました。
思い切って中の様子をみようとお邪魔してきたので、その魅力をご紹介いたします。
平安時代から続くお寺です
「医王寺」は平安時代初期の805年(延暦24年)に創建された、由緒正しいお寺です。
戦国時代には、当地領主が戦勝を願った祈願所にもなっていたといいます。
境内は整備が行き届いており、七福神の銅像が囲む池をみられるほか、背中の赤いカニや塩解(しおとけ)地蔵の神奈川民話にちなんだモニュメントがある、見どころ満載のパワースポットでもあります。
七福神を一気見できる池!?
山門から入り、まずは右手すぐに鯉が泳ぐ大きな池があります。
池の周りには七福神が並び、まるで地域の人々をやさしく見守るような表情で癒やしを与えてくれます。
伝説ひとつめ!背中の赤いカニとは?
山門すぐの池の隣に、かつてテレビアニメで放送されていた「まんが日本昔ばなし」の一話にもなっている民話の舞台を発見しました。
昔、川崎宿「医王寺」の山門を入った右手にある池には、たくさんのカニがのんびり暮らしていたそうです。
毎日お寺の鐘が鳴るたび、池の鯉やフナ、カニが一斉に水面から顔を出して、お参りするかのようになかよく鐘の音を聞いていました。
ある日、お寺が大火事になり、寺の鐘に感謝をしていたカニたちが池から出てきて鐘つき堂を覆い尽くし、泡を吹いて火から鐘を守ったのだそう。
火事がおさまった後の鐘つき堂の周辺には、たくさんのカニの死骸がありました。そのカニは、火事で背中が焼けて真っ赤になっていたのです。
お寺の和尚さんはこれらのカニを供養し、それ以降はお寺の池で暮らすカニの背中が、火であぶられたかのように赤いものばかりになったといいます。
生き物の恩返しにまつわるステキな民話です。
伝説ふたつめ!塩解(しおとけ)地蔵とは?
境内の奥には、塩解地蔵の伝説として語り継がれる、塩が供えられているお地蔵さまを見ることもできました。
解説によると、昔ある村で子どもたちにできものが流行り、かゆさと痛さで泣く子が絶えなかったそうです。
そこで、村人たちは地蔵さまにお清めの塩を擦って願掛けするようになりました。
すると子どもたちのできものは願掛けにより治ったといいます。
その話を信じた親たちが、こぞって地蔵さまに願掛けしたそう。やがて、子どもたちのできものは治癒したものの、地蔵さまは塩で溶けたようにやせ細ってしまったのだとか。
現在は実際に触ることはできませんが、こうしたエピソードから塩解地蔵としての民話が本日まで語り継がれています。
ご利益散策にいかがでしょうか?
思い切って気になっていたお寺に足を運んだことで、その時代の背景や民衆の思いがつまった民話や伝承を知る有意義な時間を過ごすことができました。
子どももわかりやすい伝説なので、読み聞かせをしながら親子で楽しむのもいいかもしれません!
天気の良い日には、ぜひお子さんを連れて「医王寺」へ行ってみてはいかがでしょうか。
エリア情報
医王寺
住所:神奈川県川崎市川崎区旭町2-4-4
アクセス:JR京浜急行大師線「港町駅」下車 徒歩約5分
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