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季節の行事が楽しい身近な神社。幸区「神明神社」

2021.10.09

秋になりお散歩のしやすい季節になりました。
幸区には、ちょっと足を伸ばせば行ける場所がたくさん。
神社もその1つです。

神社に祀られた神様は、長い間その土地を見守ってきた存在。
今日は、地域に親しまれる神社「神明(しんめい)神社」をみなさんにご紹介します。

いつでも行ける距離にある神社

「神明神社」は、普段は無人の神社。
大きなマンションと南河原公園にはさまれる形で建っており、敷地は広いです。
駐車場はありませんが、混み合うことはないので、自由な時間に足を運べます。

じつは私、少し前まで懸賞小説に応募するのが趣味でした。
初めて応募した際、なんとなく願掛けしたのがこの神社。
結果は…1次選考を突破できたんです!

一度候補に残ると、なんとなく次のご縁を期待して、また足を運んでしまいます(笑)。
投稿をやめる時まで、郵便局の帰りにお参りをするのが流れになっていました。

有名なお寺や神社まで足を伸ばすのは大変。
でも、ちょっとだけ追い風がほしい。
そんな時に、ちょうどいい距離感で足を運べるのが「神明神社」です。

「神明神社」のご神木は、鳥居の脇にある大きなクスノキ。
全体を写真に収めようとしても、入りきらないくらいの大きさです。
樹齢何年くらいあるのでしょうか…。

じつは長い長い歴史が!神明神社の起源

「神明神社」がいつ建てられたのかは不明です。
一番古い記録は、江戸時代(19世紀頃)に書かれた「新武蔵国風土記」。
戸手本町一帯が、まだ「戸手村」と呼ばれていた頃からの神社だったようです。
戦後に現在とほぼ近い形で建造され、神社として認可を受けて今に至ります。

現在も残る「戸手」の地名。
「風土記」の記述の時点から考えても、江戸~令和まで、じつに220年あまり!
ものすごく長い歴史があるんですね。

祀られているのは、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)。
国生みで有名な、夫婦の神様です。
とくにこの方面に強い!というわけではありませんが、古くから祀られ、親しまれています。

静かな雰囲気の中でお参り

さて、「神明神社」に来た私。
何もなしにここへ来たわけではありません。

今、トイレトレーニング中の下の息子。
失敗するのが怖くて、なかなかオムツが外れないのです…。
日々頑張ってはいますが、何かのきっかけで自分からオムツをバイバイしてほしい。
神様、少し背中を押してください…!

そんな気持ちでお祈りしました。
歩き出しが遅かった上の息子の時も、心配を紛らわすためにお参りしたことを思い出します。

お楽しみは季節の行事

神社の敷地内には、真新しい社務所や町内会の倉庫がいくつも立ち並んでいます。
私が「神明神社」をイチ押しにしているのは、この倉庫にヒントが。
こちらの神社を中心にしている戸手本町と神明町は、町内会活動がとっても活発なんです!

少し見づらいですが、こちらの木の札に書かれている文字は、「神輿(みこし)」と「山車(だし)」。
「神明神社」は毎年夏に、お神輿かつぎがあります。

上の息子がまだ赤ちゃんだった頃、たまたま町内を回っているお神輿に出会いました。
金で縁取られた立派なお神輿。かつぐ人の熱気。
初めてお神輿を見た息子は大はしゃぎでした!

神社には露店が並び、ヨーヨーつりや三角くじなどをやっていました。
小さい子が楽しむぶんには、ちょうどいい規模です。

さらにおすすめしたいのが大晦日。
大晦日には、神社の境内に火が焚かれ、「甘酒」が振るまわれるんです。
普段は静かな神社ですが、この夜は近所の人たちがたくさん訪れます。

夜が明けてからのお参りも良いですが、カウントダウンはまた特別な雰囲気。
きんと冷えた空気の下、明かりが灯る神社でお参りをして、熱々の甘酒をひと口。
帰りに家族の人数分の祝い箸をもらうと、「ああ、新しい一年が始まるんだ」と、清々しい気持ちになります。

地域に親しまれる神社

縁日やお神輿、年末年始の年越し…。
季節に合わせて開催される行事を通じて、「神明神社」はこの場所に住む人たちの節目に寄り添ってきました。

心にちょっと引っかかる事がある時、土地の神様にお参りしてみてはいかがでしょうか?
「神明神社」は、お参りに来る方をいつも変わらず待っています。

エリア情報

神明神社

住所:神奈川県川崎市幸区神明町2-395
アクセス:JR南武線矢向駅から徒歩15分、川崎市営バス、臨港バス「神明町車庫」徒歩2分