「川崎」駅近く「Pocoapoco」の絶品定番パン
2023年10月、秋の気配が漂う中、一軒のステキなベーカリーをご紹介いたしました。
以前の記事はこちら
https://www.house.jp/areainfo/kawasaki/shopping/bakery/kawasaki-poco-a-poco-20231020/

今回は「かつてこの味に救われた一人の母」としての想いを乗せて、このお店がなぜこれほどまでに地元で愛され続けているのか、その核心に迫るアプローチでご紹介します。
都会的な洗練と街の温もりが共存する空間
「川崎」駅から少し歩き、住宅街の穏やかな空気に馴染むかわいらしい外観が見えてくると、そこが「Pocoapoco(ポコアポコ)」です。一見すると、誰もがふらりと立ち寄りたくなる「街の優しいパン屋さん」という風情。しかし、一歩足を踏み入れると、その印象は鮮やかに裏切られます。

柔らかな暖色の照明に照らされ、整然と美しく並ぶパンたち。その佇まいは、メディアで頻繁に取り上げられる都心のスタイリッシュなパネッテリア(イタリア式のパン専門店)を彷彿とさせます。洗練されたディスプレイに目を奪われますが、値札を見てホッと胸をなでおろすはずです。本格的なクオリティでありながら、価格設定は驚くほど良心的。この「日常使いできる特別感」こそが、地元の方々を惹きつけてやまない理由なのでしょう。




今回は撮影の許可をいただくため、開店直後のゴールデンタイムを狙いました。厨房からは次々とパンが焼き上がり、活気にあふれる空気が店内に満ちています。忙しく立ち働くお店の方。でも、私が入店するなりパッと手を止め、「いらっしゃいませ!」と満面の笑みで迎えてくださったのが印象的でした。
オーナーさんにご挨拶すると、「ああ、前にも取材に来てくれましたよね!どうぞどうぞ!」と、前回の取材を覚えていてくださったのです。その温かなホスピタリティに甘え、今回は家族で楽しむための「厳選ラインナップ」を購入です。
看板メニュー「も~も~」と不動の人気を誇るパンたち
今回購入したのは、お店の代名詞ともいえる「も~も~」、私自身が惚れ込んでいる「ポコ食パン」、そしておやつに最適な「シナモン味のラスク」の3点です。
ショッパーもオリジナルデザインで、オシャレです。


まずは、人気商品の「も~も~」。名前の通り、ミルクの恩恵を存分に受けた逸品です。軽い口当たりのクリームと、それを受け止めるパン生地の食感のコントラストが絶妙。

断面の美しさを写真に収めようとキッチンへナイフを取りに行った、わずか数十秒の間の出来事でした。戻ると、息子がすでに豪快にかぶりついているではありませんか!
「なにこれ!すごくおいしい!」
目を輝かせて完食する息子を前に、私は呆然。一切れの断面図も残らず、母の分は夢と消えました。次回は必ず、喧嘩にならないよう2つ買うことを心に誓いました。
続いては「ポコ食パン」。翌朝のトーストももちろん絶品なのですが、私は断然「買ってきた当日、焼かずにそのまま」派です。手でちぎる瞬間の、吸い付くような柔らかさと立ち上る小麦の甘い香り。今回はそのままでも十分おいしい生地を使い、大学芋とクリームチーズを挟んだ贅沢なサンドイッチにアレンジしてみました。

ホクホクの芋とコクのあるチーズを、しっとりしたパンが優しく包み込み、至福の味わいに。物欲しげな視線を送る息子に一つ分け与えると、これまた一瞬で姿を消しました。

そして、隠れた名品が「シナモン味のラスク」です。カリカリ、サクサクとした軽快な食感は、一度食べ始めると止まらなくなる魔力を持っています。午後のティータイムにゆっくり楽しむはずが、いつの間にか袋は空に。
「お母さん、また買ってきてよ。全部おいしかったから」
そんな息子の言葉に、改めてこの店のパンが持つ「人を笑顔にする力」を実感しました。
心まで満たされる、思い出の味を求めて川崎へ
私にとって「Pocoapoco」は、単においしいパンを買う場所ではありません。実は10年以上前、産後の慣れない育児に疲れ果て、心身ともに余裕を失っていた時期がありました。外出もままならず、ふさぎ込んでいた私に、友人が差し入れてくれたのがこのお店の「も~も~」だったのです。
あの一口。甘く優しいクリームが口いっぱいに広がった瞬間、凝り固まっていた心がすーっと解けていくのを感じました。食べ物が、これほどまでに人を励まし、元気づけてくれるものなのかと。私にとって、ここは体だけでなく心まで元気にしてくれる、大切な思い出の場所なのです。
「川崎」駅周辺には多くのお店がありますが、「Pocoapoco」のように、作り手の顔が見え、食べる人の日常に寄り添ってくれる場所はそう多くありません。おしゃれなのにどこか懐かしく、そして何より圧倒的においしい。
季節の変わり目、体調を崩しやすい時期だからこそ、心から満たされるパンを食べて、健やかに過ごしてほしい。そう願わずにはいられません。みなさんもぜひ、川崎を訪れた際は少し足を延ばして、この至福の一節(Poco a poco)を味わってみてください。きっと、あなたにとっても忘れられない「お気に入りの味」が見つかるはずです。

次は、どのパンを2つずつ買って帰ろうか。そんなことを考えながら、私はまたお店を訪れる日を楽しみにしています。
エリア情報
poco a poco
住所:神奈川県川崎市幸区中幸町4丁目42
アクセス:JR東海道本線、JR京浜東北線、JR南武線「川崎」駅から徒歩約3分
TEL:044-555-6988
営業時間:月~水曜日、金曜日 10:00~19:00
土曜日 10:00~18:00
定休日:木曜日、日曜日
駐車場:なし
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