「とにかく正直であること」がモットー 古市場の「石原園」

今回ご紹介するのはお茶の卸売・販売をおこなっている「石原園」です。
幸区に根付き、創業は1976年で50年近い歴史があります。

お店に着き、焙煎所の引き戸を開けるとちょうど焙煎中だったようで、ふんわりと茶葉のいい香りが充満していました。
石原園ではほとんどの商品が独自のブレンドをおこなっていて、茶葉を取り寄せてこの場で焙煎したり粉末状に加工したりしています。
正直がモットーのご主人

ご主人にお茶の販売を始めたきっかけをお聞きしたところ、「これから高齢化社会になるからお茶が売れると思ってね」なんて冗談めかしておっしゃっていましたが、品質に対する厳しい熱意はプロそのものです。
インタビュー中に何度かできあがったお茶の試飲をしていましたが、その際の表情は真剣でまさに職人のようでした。
おそらく何度も作り直している様子でしたが、「これでいいや」というような妥協の言葉は一切ありませんでした。
取材にお伺いした時に淹れていただいたお茶もおいしかったのですが、一緒に飲んでいたご主人は「うーん…、あんまり良くないかな」と淹れなおしていただいて、かなり厳しく味を追及していました。
茶葉は自然の影響が大きくでるため一定の味を保つことが難しく、同じ品種でもその年の気候で品質が変わってくるそうです。そのため、合組(ごうぐみ・ブレンドすること)の配合を変えたり、焙煎時間を変えたりと工夫が必要になります。
ご主人が味わい合格してからではないと出荷しない、という強いこだわりをもっていますので時間もコストもかかりますが、「とにかく正直であること」のモットーをつらぬいています。
購入は焙煎所とネットにて

今は残念ながら店舗の方は閉まっているのですが、焙煎所とネットにて茶葉を購入することができます。
急須で淹れる茶葉、粉末茶、手軽に飲めるティーパック、ギフト用の高級茶葉と幅広く取り揃えています。
こちらももちろんご主人のこだわりの逸品が揃っていますので、特にギフト用として高品質間違いなしの品ですね。
数々の取引先
石原園では個人へ向けた販売だけでなくお寿司屋さんや和食チェーン店や大学病院や介護施設や官公庁などにも採用されたそうです。
一番忙しい時はなんと月に1億杯分の出荷をしていたそうです!
これには驚きですが、ご主人が品質にこだわっていたからこその成果ですよね。
オススメの粉末のお茶

今回購入したのは「園(その)ままほうじ茶」という粉末のほうじ茶です。
茶葉が粉砕され粉状になっていますので、お湯を注げばそのまますぐ手軽に飲むことができます。お茶の香りやカテキン等の栄養素も丸ごと摂取することができます。
ですが、それだけではありません!
こちらの粉でほうじ茶ラテを作ることができると店員さんから教えていただきました。
さっそくほうじ茶ラテを作ってみました。

マグカップに粉をティースプーンに3杯ほど入れ、少量のお湯で溶き牛乳を入れてレンジで温めます。このままお砂糖をお好みの量加えて飲むのもいいですが、今回はホイップクリームを浮かべて黒蜜ときな粉をまぶしました。
飲んでみるとほうじ茶の味が濃厚にしっかりしていて贅沢な味!自宅にいながらカフェで飲むようなドリンクを作れるなんてうれしいですよね。
ちなみにアイスで飲みたい場合は、お湯で溶いた後に氷と牛乳を一緒に水筒に入れて振ると簡単に作ることができます。
こちらの粉でほうじ茶かき氷のシロップも作れるそうです。
粉をガムシロップに溶かし、かき氷にかけます。コンデンスミルクやコーヒーフレッシュもかけるとさらにおいしくなるそうです。
今年の夏に試したい逸品ですね!

お茶屋さんというと緑茶の茶葉を思い浮かべますが、ほうじ茶も取り扱いがありますし、粉末の物はお茶のラテを作ることができます。
品質に一切妥協せずひたむきに作り上げた茶葉をみなさんもぜひご賞味くださいね!
エリア情報
石原園
住所:神奈川県川崎市幸区古市場2-89-10
アクセス:JR南武線「鹿島田」駅から徒歩約13分
営業時間:平日 11:00~17:00
定休日:土曜・日曜
TEL:044-511-2424 0120-4188-09

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