南加瀬にある人気店「おだんごのマルヤ」。店内には、お団子はもちろん、おこわや太巻き、おにぎり、わらびもちなど、思わず迷ってしまうほどの豊富な品が並びます。

今日は何を買おうかな？と選ぶ時間さえワクワクするこのお店で、今回は私が実際に持ち帰った6つの品をご紹介。季節ごとに少しずつ変わるラインナップと、手づくりならではの優しい味わいをお届けします。

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https://www.house.jp/areainfo/kawasaki/shopping/sweets/kawasaki-odangonomaruya-w058-20210915/

創業35年以上！地元に愛される「おだんごのマルヤ」

おだんごのマルヤは、南加瀬で長く親しまれてきた老舗のお団子屋さんです。その歴史は平成元年4月に始まりました。「地元で愛されるお店であり続けたい」という想いを抱いた初代店主さんが、夢見ヶ崎動物公園の入口に店を構えたことが創業のきっかけです。

甘さを控え、国産食材にこだわって作られるお団子は、創業当時から変わらない素朴で優しい味わいを届けています。平成19年には2代目の店主さんがその味を受け継ぎ、現在も毎朝丁寧に手づくりしています。

消費税の導入や原材料費の高騰など、時代とともにさまざまな変化があったものの、地元のお客様の支えによって令和6年4月に創業35周年を迎えました。店主さんの親しみやすい人柄も、多くの方に愛され続けている大きな理由になっています。

お団子だけじゃない！迷う時間も楽しい豊富な品揃え

おだんごのマルヤの魅力は、なんといってもカウンターいっぱいに並ぶ、豊富な品揃え。

お団子はもちろん、おこわや太巻き、おにぎり、おはぎ、わらびもち、おまんじゅうなど、選びきれないほどの種類がそろっています。季節によって商品が入れ替わるため、訪れるたびに「今日は何があるんだろう」とワクワクしながらショーケースをのぞく楽しさを味わえます。

今回選んだ6つの味をご紹介

訪れたのは11月だったので、店頭には秋を感じる商品がずらりと並んでいました。大ぶりの栗がのった栗おこわ、しっとりとした芋ようかん、爽やかな香りのゆずまんじゅうなど、季節ならではのラインナップがそろい、見ているだけでも心が弾みます。

定番商品にも惹かれつつ、しばらくショーケースの前で悩んだ末に選んだのはこちらの6種類でした。ひとつずつ購入できるので、気軽にいろいろな味を試せるのもうれしいポイントです。

「のりだんご」（120円/本）は、海苔の香ばしさがふわりと広がり、噛むほどにおだんごのやわらかな弾力とお米の優しい甘さが感じられます。しょっぱすぎない絶妙な味つけで、素朴ながらもどこかやみつきになる一品です。気づくともう1本食べたくなるほどおいしく、今回の6つの中で私が最も気に入った商品でした。

「みつだんご」（120円/本）は、ほどよい甘さのみつが全体に絡み、後味が軽やかに仕上がっています。甘さ控えめなので、少し甘いものをつまみたいときにもぴったりで、幅広い世代に好まれそうな味わいです。

「草もち」（200円/個）は、よもぎのやさしい香りが口に広がり、もっちりとした食感を楽しめます。昔ながらの風味をそのまま受け継いだような素朴な味わいで、どこかほっとするような安心感がありました。

「ゆずまんじゅう」（220円/個）は、白あんの上品な甘さにゆずの爽やかな香りが重なり、ひと口ごとに豊かな風味が広がります。最後まで軽やかに食べられる仕上がりで、季節の移ろいを感じさせてくれる一品でした。

「茶めしむすび」（450円/3個）は、もち麦のプチッとした食感がアクセントになり、醤油ベースの味つけに海苔の香りがしっかりと寄り添います。どこか懐かしさのあるおむすびで、軽いランチにもぴったりの満足感がありました。

「わらびもち」（450円/パック）は、フルフルとした柔らかさともちもちした食感のバランスが絶妙で、甘さがやさしく、いくつでも食べられそうな軽やかな味わいが魅力です。

小学生の娘と半分こして楽しみましたが、娘は茶めしむすびとわらびもちを特に気に入ったようで、数日後にもう一度買いに行ってしまったほどです。

季節ごとに新しい出会いがあるお団子屋さん

季節が変わるたびに店先のラインナップが入れ替わるのも、おだんごのマルヤの魅力です。春にはやわらかな味わいの和菓子、夏には涼しげな水まんじゅう、秋には栗のおこわや香りの良いお団子が並び、訪れるたびに商品が移り変わっていきます。

35年間以上、地域に寄り添って受け継がれてきた味には、派手さがなくても毎日食べたくなるような安心感があります。お団子やおにぎり、わらびもちなど、どの商品を選んでも丁寧な手仕事が感じられ、気づくとまた足を運びたくなる魅力です。

季節が巡るようにラインナップも少しずつ変化し、訪れるたびに新しい発見があります。次に立ち寄ったときには、きっとまた別のお気に入りに出会えるはずです。ぜひ、おだんごのマルヤであなたのとっておきのひとつを見つけてみてください。