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実家のような安心感で本格韓国料理が味わえる!鶴見「韓太郎」

2025.08.03

鶴見は戦前から在日韓国・朝鮮人のコミュニティが形成されていた歴史があります。

こうした背景により、鶴見区では本格的な韓国料理を提供する飲食店が多数営業しており、キムチや韓国惣菜を扱う専門店も点在しています。

そんな鶴見で、今回は私が最もおすすめしたい韓国料理店を紹介します!

駅から徒歩1分!韓国料理「韓太郎」

「韓太郎」は、JR京浜東北線「鶴見」駅東口から徒歩約1分の好立地。ドトールコーヒーやレトロな雰囲気が魅力の喫茶店「こっこ」が入るビルの2階にあります。

東西自由連絡通路からだと階段を降りてすぐなので、徒歩0分の感覚で行けますよ!

韓太郎は、今年で11年目を迎える地元の名店。駅近の立地ながら看板も控えめで、一見すると通り過ぎてしまいそうな佇まい。けれど、知る人ぞ知る隠れ家のようなお店です。

ビル自体が渋いので、初めて一人で行くのは躊躇してしまう雰囲気ですが、扉を開けると「いらっしゃーい!お疲れ様!」と韓国出身のお店のママ「オモニ」が温かく笑顔で迎えてくれます。

店内には、10席にも満たないカウンター席のみ。この小さな空間が、かえって心地よさを生み出しています。

こぢんまりとした空間だからこそ、訪れる人との距離感が近く、オモニとも自然と会話がはずみます。一見さんでもまるで常連のように迎え入れてくれる温かな雰囲気が、このお店の大きな魅力です。

韓太郎の定休日は、なんと1月1日のみ。
年中無休といっても過言ではないこのお店、実はオモニがやむを得ずお休みする日には、常連さんが代わりにお店に立つこともあるそうです。

まるで家族のような関係性に、思わず胸が熱くなります。ここはただの飲食店ではなく、“人のぬくもりが循環している場所”。

そんなあたたかい絆が、このお店を11年ものあいだ支えてきたのだと実感します。
ちなみに「オモニ」は、韓国語で「お母さん」という意味です。

サービス精神がすごい!

注文をしなくても、席に座れば次々と運ばれてくるのは、色とりどりの韓国料理の副菜たち。その日によって内容が変わるのも楽しみのひとつで、韓国といえば思い浮かずキムチやナムルはもちろん煮物、お新香も登場してきました。

オモニが作る料理はどれも箸が止まらなくなるおいしさ。辛い料理もありますが、辛党の私にとってはたまりません。

驚くほどの品数に思わず「これ会計どのくらいになるのだろう」と身構えてしまいますが、これでお会計はなんと3,000円ぽっきり!お腹も心も大満足の“韓国のお母さんごはん”が、ここにはあります。

外はカリッ、中はふわっと

韓国料理といえば、まず思い浮かぶのはチヂミ!

韓太郎のチヂミはおいしいのはもちろん、外はカリッと中はしっとりしていて食べごたえがあります。

具材がぎっしり詰まっているので、ひと口ごとに素材の旨みが広がります。
分厚すぎず、薄すぎず、絶妙な厚みで食べごたえも十分。お店によってはおつまみ感覚のチヂミもありますが、ここでは立派な主役として存在感を放っています。

韓国料理の人気メニューとして、常連さんからも人気のメニュー!ビールだけでなく、生マッコリやチャミスルとの相性も抜群です。

迫力満点な肉!

今回は「ある料理」をオモニにお願いしていました。

目の前に出されたのは、調理前の豚バラ肉。その瞬間、思わず息をのむほどの迫力。
私がこれまで知っていた豚バラ肉とはまったくの別物で、分厚くカットされたその姿はまさに主役級。肉厚でありながら脂の入り方が美しく、しっとりとした質感に、まだ焼かれてもいないのにもうよだれが……。

「こんな贅沢な豚バラで、あの料理が味わえるなんて!」と、期待が一気に高まります。
焼き始める前から、すでにおいしく感じます。そんな感覚に包まれるひとときです。

本場韓国の味。サムギョプサル

この日、オモニにお願いしていた料理はそう、「サムギョプサル」!

目の前の鉄板に分厚い豚バラ肉が並べられ、ジュウッと焼き始める音が響くと、店内の空気が一気に食のモードに。

ふわっと立ちのぼるのは、お肉の甘みと香ばしさが混ざり合った、たまらない匂い。
目でも鼻でも「おいしい」が止まらない、五感が喜ぶ時間の始まりです。

包んで、頬ばって、至福のひと口

サンチュを手に取り、そこにエゴマの葉を重ねて、オモニ特製のネギサラダと焼きたてのお肉を一切れ。
さらに、青唐辛子、自家製の甘辛タレを添えて、くるりと包みます。

ぎゅっと握って一気に口へ運べば、シャキッとした葉物の清涼感のあとに、肉の甘みと脂の旨み、薬味の辛さと味噌のコクが一気に押し寄せてくる感覚。思わず目を閉じてしまうほど、幸せなひと口です。

お肉の脂っこさをまったく感じさせない、絶妙なバランス。
「これぞ、韓国の家庭の味!」と心から唸ってしまう瞬間でした。

締めに最高

「まだお腹空いているでしょ!」

そう言いながらオモニが笑顔で出してくれたのは、なんとライス。
すでにサムギョプサルで満足感たっぷりだったはずなのに、この一言とともに出されたあつあつの白ごはんには、抗えない魔力がありました。

肉の旨みと薬味の風味、そこにホカホカごはんの甘みが加わって、もう言葉はいりません。
これぞ、まさに“最高の締め”。お腹も心も、最後の最後まで満たされる。そんな夜になりました。

カラオケもできちゃう

実は、韓太郎ではカラオケも楽しめちゃうんです!

しかも驚きなのが、最初にご紹介したおまかせ副菜3000円の中に、なんとこのカラオケも込みという太っ腹ぶり。
料理でお腹が満たされたら、今度は歌で心を解放。
昭和歌謡から最新のK-POPまで、お店の雰囲気にぴったりの選曲で自然と盛り上がります。

おいしい料理を囲みながら、気の合う仲間と一緒に歌えば、もうこれは楽しまずにはいられません。

「せっかく来たなら、歌わないともったいない!」そんな気分にさせてくれるのも、韓太郎の魅力です。

ソフトドリンク飲み放題!

さらに驚きなのが、オモニの愛情たっぷりな3,000円コースには、なんとソフトドリンクの飲み放題まで含まれていること。

カウンターの端にはセルフ式のドリンクがずらりと並び、水・お茶・紅茶など、種類も豊富。飲んで、食べて、おしゃべりしての合間にほっとひと息つけるのがうれしいポイントです。

気づけば「えっ、これも飲んでいいの?」と驚くほど自由で、まさに実家にいるようなゆるさとお得感。
こうした小さな気配りの積み重ねが、韓太郎の居心地の良さにつながっているのかもしれません。

韓太郎は、常連さんの中にはほぼ毎日来ているという方も少なくなく、まるで第二の実家のように通い続けている人もいらっしゃいます。
その理由は、料理のおいしさはもちろんのこと、飾らないオモニの人柄や、あたたかく迎えてくれる空気感にあります。

初めての人も、気づけば「また来たい」と思わせてくれる。韓太郎には、そんな不思議な魅力が詰まっています。

初めてでも、心がほっとする場所。そんな空間で過ごすひとときは、日々の疲れをそっと癒してくれます。

あなたも第二の実家を訪れてみませんか?

エリア情報

韓太郎

住所:神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目2-4 GSプラザ鶴見駅前ビル 205号室
アクセス:JR京浜東北線、JR鶴見線「鶴見」駅東口下車徒歩約1分、東西自由連絡通路から徒歩約0分
TEL:045-642-7332
営業時間:17:00〜0:00
定休日:1月1日のみ