駒岡の住宅街で本格台湾茶が楽しめる「カフェ マナミニョンヌ」

今回訪れたのは、駒岡一丁目の台湾茶カフェ「マナミニョンヌ」さんです。
突然来て取材してもよろしいですか?という私に「載せても大丈夫です」と快諾してくださる心優しい店主さんのステキなカフェです。
白い壁のキレイなお家の中で経営されているカフェにお邪魔して、さっそく二階の席に案内されました。
席は二部屋あり、一つはマッサージチェアのあるお席、もう一つの部屋は漫画や小説の置いてあるお席でした。
今回私は漫画や小説の置いてある席に座りましたが、他のお客さんのいない時にマッサージチェアがあるお席をのぞいてみたところ、東アジアテイストの調度品が並べられてとてもステキなお部屋でした。
台湾茶のウェルカムドリンク
席について間もなく、「ウェルカムドリンクです」とテーブルに置かれたのは温かいお茶。茶葉は「杉林渓(シャンリーシー)」という台湾茶だそうです。

杉林渓は、烏龍茶の一種です。台湾中部・南投県にある杉林渓という高山地帯で栽培されており、標高は約1600〜1800メートルに位置します。
高地ならではの気候と環境により、茶葉には甘みと旨みがしっかりと蓄えられています。
また、写真からもわかるように、茶の色は淡く、軽発酵で仕上げられた清らかな香りの烏龍茶です。
一口飲むと、湯気とともに森の朝露を思わせるような、澄んだ空気のような香りが鼻先をくすぐります。
緑茶にも似た甘みがあり、純日本人な私の口にも親しみのある味わいです。
目移り必至の豊富なメニュー
温かいウェルカムドリンクで喉とお腹を温めながら、さて、メニューを開いて眺めてみます。

メニューは、まずは軽食のケーキ。その次に薬膳茶と台湾茶、最後に冷たい飲み物とアイスクリームが載っています。

ケークサレは毎月2種類用意しているとのことで、今回のケークサレに使用した具材を付箋で貼ってくれました。
今回私が選んだのは、台湾茶の露凝香(ルイシャン)。お食事はプレーンのシフォンケーキとほうれん草のケークサレ。
先に書いてしまいますが、どれもとてもおいしくてまたここに来たい!リピ確定です!
おしゃれな軽食ケーキ
茶菓子に手を付ける前に温かいケークサレもテーブルに届きました。

ケークサレは、フランス発祥の「塩味のケーキ」を意味するお惣菜系ケーキです。
中にはほうれん草、いんげん、にんじん、しめじ、じゃがいもとベーコンが入っています。
お惣菜系だからか、バニラや砂糖のような甘い香りはせず、優しい卵の香りがしてきます。
ふんわりしっとりの生地にフォークを差し込み一口にカットすると、内側にもぎっしりと具材が入っているのがわかります。
口に入れると、生地の塩味が、野菜の甘さを引き立てているのがわかります。気持ち大きめにカットされたじゃがいもも、傘の形が残ったしめじも食感にアクセントを加えていて、食べておいしいケーキでした。

シフォンケーキはプレーン味をいただきます。
シフォンケーキの泡がきめ細かく、中までしっかり詰まっています。
ケーキの焼き加減も絶妙で、 外側から内側まで100%ふわふわです。
本格的な台湾茶体験
最後にいただいたのが、台湾茶の「露凝香(ルイシャン)」です。

台湾茶では、まず「聞香杯(もんこうはい)」を楽しみます。専用の細い器(これが聞香杯)にお茶を注ぎすぐに茶杯に移して、細い器に移った香りだけを楽しむというもの。

聞香杯に移った露凝香は、香り立ちがまろやかで、お花屋さんのような華やかで独特な香りがしました。
しかし説明書きには「ミルクのような上品な香り」と書かれています。私ではこのお茶の良さがわからないのかと膝をつきそうになりながら、こっそりティーポットの蓋を開いてみました。
開いた瞬間に湯気とともに立ちのぼる、聞香杯より強い茶葉の香り。この香りを嗅いで納得しました。確かにこれはミルクのようだ、と。
茶葉から直接立ちのぼる湯気はダイレクトに私の鼻に直撃し、より濃厚な香りであるように感じられました。
聞香杯を楽しんでいるタイミングで、お茶菓子が来ました。お茶菓子は日替わりだそうです。
東アジア地域のお菓子のほか、しいたけスナックやさんざしなど、自然派なお菓子もお皿にのっています。

さて、聞香杯を楽しんだ後はお茶を実際にいただきます。聞香杯と対になる品茗杯(ひんめいはい)という茶器に淹れられた露凝香をゆっくり啜ると、お茶の自然な甘みとほのかな渋みが感じられました。
茶菓子と一緒にお茶を飲む至福の時間です。
カフェ「マナミニョンヌ」さんは、不定休でおおよそ週一日しか開店しない小さなカフェです。
来店前に必ずマナミニョンヌさんのInstagramから当月の開店日を確認してから訪れてくださいね。
心温まるステキな接客とサービスで、本格的な台湾茶体験を楽しんでみてください!
エリア情報
カフェ マナミニョンヌ
住所:神奈川県横浜市鶴見区駒岡1丁目21-4
アクセス:JR京浜東北、JR鶴見線、「鶴見」駅西口から臨港バス 停留所「池の下」から徒歩約3分
TEL:045-584-0353
営業時間:11:00~17:00
定休日:不定休(Instagramで要確認)@manamignonne3992
駐車場:なし

関連記事
-
鶴見リトル沖縄タウンで本場の味を「沖縄そば ヤージ小(やーじぐゎー)」
2023.09.29「仲通り商店街(仲通り勉強会)」近くにある「沖縄そば ヤージ小(やーじぐゎー)」は、1955年に開業した沖縄料理を楽しめるお店です。
-
鶴見駅近くにひっそりとたたずむイタリアンダイニング「金色の午後」
2021.09.16鶴見駅東口徒歩3分のところにあるイタリアンダイニング「金色の午後」。外観の雰囲気は隠れ家風で、内観は温かみのある家具や調度品などおしゃれな空間です。ランチメニューはお肉料理やお魚料理、パスタランチも。記念日や普段のランチなど幅広く使えるお店です。
-
メニューも豊富!懐かしい雰囲気ただよう鶴見区のレストラン「伊勢屋」
2024.01.20JR「鶴見」駅西口より徒歩約10分ほどの「伊勢屋」は、創業68年の地元で愛されるレストラン。洋食からラーメン、サンドイッチなどメニューも豊富。