横浜市の名木古木に認定された大木も!鶴見区「馬場神明社」

子どもと一緒に鶴見のランドマーク「鶴見配水池配水塔」付近を散歩していたときのこと。水道道(すいどうみち)に沿ってを歩きながら、何気なく入った路地の突き当りに「神明社」と看板を掲げた鳥居を見つけました。
住宅地に突然あらわれた由緒ありそうな神社。これは行ってみないわけにはいきません。
地元の人が大切にしている神明社

鳥居をくぐると、まるでそこだけ時間が止まっているような空間。
手水舎を通りすぎると、彫刻を施された社殿と神楽殿、そしてお稲荷さんがあります。

大きな樹々がそびえたつ境内はそれほど広くはないけれど、きれいに掃除が行き届いています。
境内はしんと静まりかえっていますが、人気がないわけではありません。
私たちが滞在しているあいだにも社殿に人が何人も訪れて社殿に手を合わせていきました。
地元の人が大切にしている場所だということが伝わってきますね。私も子どもと一緒に手を合わせました。
横浜市の名木古木「クスノキ」
神社といえば「鎮守の森」ともいわれますよね。まさにここは住宅地の中にあって「鎮守の森」と呼ぶのにふさわしい雰囲気。明るい昼間なのになんとなく薄暗いのは、大木の影になっているからです。

馬場神明社では、鳥居をくぐると驚くほど大きな2本のクスノキが出迎えてくれます。
これがもう本当に大きいのです!見上げていると首が痛くなるほど高い!
木の根元をみると「名木古木認定 クスノキ 横浜市」のプレートがありました。
横浜市の名木古木に指定される条件を調べてみると、「樹齢は概ね100年以上であること」、「高さが15m以上であること」など、数々の条件を満たさなければならないそうです。鶴見区内では2021年9月の時点では50本指定されています。
馬場神明社のクスノキの正確な大きさはわかりませんが、少なくとも100年以上生きていることは間違いありません。この立派な姿をぜひとも写真に納めたかったのですが、大きすぎてファインダーに入りませんでした…。
敷地内に子どもの遊び場
神明社には子どもの遊び場も併設されています。といっても遊具は2つ。ちょっと寂しいですが、鬼ごっこをするにはじゅうぶんな広さです。
遊具の1つはなんとシーソー!最近はすっかり見かけなくなりましたね。

絵本などでシーソーの存在は知っていたけれど、実物を見たことがなかった子どもは大興奮。だいぶ年季が入っているのでためらいましたが、子どもは遊ぶといってききません。
体重差がありすぎて調子よくギッコンバッコンとはいきませんが、それでも子どもは大喜び。
公園でシーソーを見かけなくなったのは、危ない遊び方をして事故が多いから、ときいたことがあります。シーソーで遊ぶときは、決められた遊び方を守ってくださいね。
馬場のお伊勢さん
ところで、なぜ神社といわず神明社というか存じですか?
神明社とは、天照大神または伊勢神宮の内宮外宮(ないくうげくう)の神様をお祀りした神社のこと。つまり伊勢神宮と縁の深い神社ということなのですね。
私の出身地三重県では、地元の人は伊勢神宮のことを親しみを込めて「お伊勢さん」とお呼びします。馬場神明社はいわば「馬場のお伊勢さん」。
地元の人に大切にされている馬場のお伊勢さん。これからも鎮守の森としてこの土地と人々を見守ってほしいですね。
エリア情報
馬場神明社
住所:神奈川県横横浜市鶴見区馬場6-17-20
交通:JR京浜東北線、鶴見線、鶴見駅西口 川崎鶴見臨港バス鶴01系統「馬場町」下車、徒歩5分

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