観光客にもおすすめ!鶴見の「馬場神明社」で出会う自然と歴史

横浜・鶴見の住宅街に佇む「馬場神明社」。にぎやかな街並みから一歩入ると、静けさと木陰に包まれ、地元の人々に守られてきた温かな空気を感じられる神社です。本記事では、その神明社の魅力を紹介します。
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https://www.house.jp/areainfo/tsurumi/tsurumi-leisure/tsurumi-temples-shrines/tsurumi-babashinmeisya-w057-20210930/
鶴見・馬場神明社を歩く

横浜市鶴見区の住宅街をぶらぶら歩いていると、突然ぽっかりと静かな空気に包まれる一角に出ます。そこにあるのが「馬場神明社」。華やかな観光名所ではありませんが、どこか懐かしい温かさが漂う小さな神社です。
境内に一歩足を踏み入れると、さっきまで聞こえていた車の音や人の話し声が遠ざかり、まるで時間が少しだけゆっくり流れ始めるような感覚になります。地元の人たちに守られてきたこの場所には、旅の途中でふと立ち寄りたくなる魅力が詰まっています。
狛犬の表情に思わずほっこり

鳥居をくぐるとまず迎えてくれるのが狛犬。一般的にはきりっとした顔立ちをしていることが多いのですが、馬場神明社の狛犬はどこか柔らかく、親しみやすい雰囲気をまとっています。丸みを帯びたフォルムや、少し微笑んでいるような顔立ちは、まるで子どもを優しく見守っているかのよう。
境内に入った瞬間、緊張感よりも安心感が先にやってくるのは、この狛犬の存在のおかげかもしれません。
正面からの姿もいいのですが、横や後ろから眺めると意外とユーモラスで、思わず写真に収めたくなります。天気の良い日なら木漏れ日の下で、狛犬が笑っているように見える瞬間もあり、参拝だけでなく「狛犬観察」を楽しむのもおすすめです。
大クスノキの下でひと休み

境内でひときわ存在感を放っているのが、見上げても全体をおさめきれないほど大きなクスノキです。長い年月をかけてこの地に根を張り、人々を見守ってきたその姿には、言葉にしがたい迫力があります。
樹齢は100年を超えるといわれ、根元に立つとその大きさに圧倒されるばかり。木の下に入るとひんやりとした空気が流れていて、外の喧騒を忘れ、まるで都会の真ん中にある森に迷い込んだような気持ちになります。
ベンチに腰を下ろして見上げれば、葉の間からこぼれる光がゆらゆらと揺れ、時間を忘れてしまいそう。観光客にとってはフォトスポットであると同時に、旅の合間の休憩場所としてもぴったりです。
そっとたたずむ小さな祠

社殿や拝殿の立派さに目を奪われがちですが、境内を散策していると小さな祠がひっそりと建っているのに気づきます。きらびやかな装飾はなく、とても素朴な造り。それでも、地元の人々が日々の暮らしの中で祈りを重ねてきたことを思うと、自然と背筋が伸びます。
こうした祠は、観光で訪れる人にとっては「派手さはなくても心が落ち着く日本の神社文化」に触れられるきっかけになるはずです。地域の人の生活と結びついた祈りの場は、神社の日常の顔を知る大切な要素ともいえます。
境内を歩く際はぜひ足を止めて、静かに目を閉じてみてください。きっと不思議な安心感が胸に広がるでしょう。
季節とともに表情を変える神社

馬場神明社は、訪れる季節によってまったく違う表情を見せてくれます。春にはやわらかな新緑が境内を包み、鳥のさえずりが響く中で清々しい空気を楽しめます。夏になると緑はさらに濃くなり、木陰が天然の避暑地のように涼しさを届けてくれます。
特に夏の「お盆祭り」は、地元ならではのにぎわいを体験できる絶好の機会です。夕方になると境内に提灯が灯され、子どもたちの笑い声や屋台の香りが広がります。観光客として訪れても、地域の暮らしに触れられる貴重な瞬間になるでしょう。
秋には落ち葉が境内を赤や黄色に染め、冬には澄んだ空気に包まれた静かな時間が流れます。春夏秋冬どの季節に訪れても、その時々の風景が心に残ります。鶴見の散策に立ち寄れば、また違った景色と出会えるはずです。
エリア情報
馬場神明社
住所:神奈川県横浜市鶴見区馬場6-17-20
アクセス:JR京浜東北線・鶴見線「鶴見」駅西口 川崎鶴見臨港バス鶴01系統「馬場町」下車、徒歩約5分

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