町おこしイベントにも使用される歴史ある神社「小野弁財天神社」
今回ご紹介するのはJR鶴見線鶴見小野駅から徒歩4分の場所にある「小野弁財天神社(弁財天)」。
江戸時代に潮害防止のための工事成功を祈願して、神仏の来臨や神託を祈り願った神社です。
現在は鶴見小野町の町おこしイベントサブ会場として使用されるなどしている、大きな赤い鳥居が目印の神社です。
「小野弁財天神社」のある小野町通り共栄会(商店街)には「伊勢屋酒店」や「ONOPOINT SUNNY’S CURRY」、「インドネパール・ラスミレストラン」などの飲食店や生活にかかわるお店が並びます。
「小野弁天神社」の成り立ち
「小野弁天神社」の鳥居内には「小野弁天神社社殿」と「境内社豊受開発稲荷社」が同じ敷地内にあります。

現在の「小野弁財天神社」が立つこの土地は元々、甲斐武田氏滅亡後に一族だった小野氏が移住し開拓した地域だったそう。
この地域は東京湾よりの風浪のためしばしば潮害を被ることが多かったようです。
そのため鶴見川口に堤防を防ごうと計画しましたが難航し、失敗を繰り返しました。
そこで日頃から信仰する江の島の弁財天をここ御分霊し、工事の成功を祈願したところ、順調に工事が進み無事に堤防が完成したと伝えられています。
それ以降「小野弁天神社社殿」は地域の守り神として末永く拝められています。

同じ敷地内には京都が総本社である「境内社豊受開発稲荷社」もあります。
明治のはじめ、まだ燈台がなく、夜に入港する漁船が水路を見失い進行が難航していところ、誰もあかりを灯けていないのに、ひとすじの光が海を照らし船が無事に入港できたという出来事があったとか。
人々はこれを「御生成り」さまのご利益であると喜んで、感謝の誠心をささげるためにここに祠を造り、稲荷神をお祀りしたことがこの稲荷社のはじまりとされているそうです。

現在は使用されていないようでしたが、感謝の気持ちとして奉納された手洗鉢も置かれていました。
小野重行の記念碑

小野弁財天神社の鳥居内にある記念碑には小野重行が大きく彫刻されています。
小野重行は現在の小野町を宅地化した人物でもあります。
(宅地化とは住居を建てるための土地にすること)
鶴見小野駅の名称も、小野氏が由来となった駅名なんだとか。
中央本線の小野駅があるため、区別するのに「鶴見小野駅」になりました。
鶴見小野町を盛り上げる神社としても活躍中

「小野弁財天神社」は町おこしイベント「weTREES TSURUMI フェスティバル」でサブ会場として使われていました。
「weTREES TSURUMI フェスティバル」では提灯にスローガンやイラスト、街に込めた思いを書き込んでいました。
その書かれた提灯は「小野弁財天神社」の鳥居の横などにキレイに飾られて小野町を盛り上げていましたよ。
毎年6月には祭りもおこなわれています。
ぜひ、鶴見小野町を訪れながら「小野弁財天神社」にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
エリア情報
小野弁財天神社
住所:神奈川県横浜市鶴見区下野谷町4丁目154
アクセス:鶴見線 「鶴見小野」駅から徒歩4分
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