つながるコミュニティスペース!鶴見の「ラムリア」

全長333mある地元のアーケード商店街「レアールつくの商店街」を歩いていると、入口がガラス張りの気になるスペースを発見!
なにやら「みんなでつくる本とアートの実験室」と書いてあり、好奇心がそそられます。
外から中の様子をうかがっていると、中にいた人たちが「どうぞどうぞ」とあたたかく手招きをしてくれたので、おじゃましてきました。
「棚主」制度とは?
思い切って中に入ってみると、まず目に飛び込んでくるのが、壁一面にずらりと並ぶ大きな棚。
棚の中には本や雑貨などが置かれています。

これらはお店の商品というわけではなく、「棚主」制度という仕組みで各棚に個人オーナーが存在します。
貸したり売ったり紹介したり、作品との出会いの場として利用されているのだそう。
入会金と月額3,000円のお金を払うことで、だれもがこの棚のオーナーになれます。
たくさんの思い出がつまった本や自分で制作した作品などを棚に置いて、気軽に自分だけの小さなお店を開けるというステキなシステムです。

またオーナーとしてお客さんを迎えるだけではなく、「棚主」同士のコミュニティの機会も。
情報収集や新たなジャンルの作品を開拓するきっかけにもなります。
お店はだれでも利用できるスペースになっていて、この場で好きな本を読んで過ごすこともできるそうです。
手芸のワークショップを見学!
この日はテーブルを囲み作業している人々がいました。
何をしているのか聞いてみると、このあと手芸のワークショップが始まるとのこと。
今回のワークショップのように、「棚主」制度以外にもレンタルスペースとして、自由な使い方ができるようです。

10人ほどが集まっていて、とてもにぎやかな会となっていました。
参加者にお話を聞いてみると、もともとは知らない人同士だったそうですが、ワークショップを通じて友達が増えたんだそう!
みなさん、とても仲良さそうに過ごしていたのが印象的でした。

後日お店のSNSをチェックしたら、手芸のほかにも子ども向けのものやアクセサリー作り、読書会など、レンタルスペースを利用したワークショップの開催情報が。
本やものづくりを通して、コミュニティとのつながりを深めることで地域を盛り上げてくれています。
商店街も案内いただきました!
スペースの主催者にお話を聞くことができたので、「ラムリア」についてうかがいました。
地域のコミュニティスペースとして、人のつながりを生み出すことに強い想いをもっているのだといいます。

お店の宣伝チラシにも記載されている通り、立ち寄った人が小さな図書館として利用したり、レンタルスペースを活用して好きなことに打ちこめたり、まさにみんなでつくることを大切にした空間だと感じました。
会話を進める中で「レアールつくの商店街」について疎いことを伝えると、なんと商店街のおすすめを案内してもらえることに!
Home Made Derikatessen KIRAKU
まずは以前精肉店だったというお惣菜屋さん。
夕飯のひと品として、地元の人がお惣菜を買いに来るそうです。

お惣菜はもちろんお弁当も販売されていて、そのどれもが安い!
人気商品のオムライスは、たっぷり大容量で破格の324円(税込)でした。あまりの良心的な価格に驚きます。
三河屋呉服店
創業は戦前の昭和7年。「レアールつくの商店街」の中で、もっとも歴史のある呉服屋さんです。
レディース向けの服や帽子、エプロンなど着心地のよい商品を販売しています。

商店街のシンボル的なお店で、地元新聞のインタビューに取り上げられたこともあるほど。

重厚な趣きを感じる建物は、建築としても今では貴重なつくりをしています。
伊勢屋餅菓子店
こちらは「手作りおにぎりがおすすめ!」と紹介されたお店です。
田舎の梅じそやこぶ、おかかなどほっこりする定番の具材でつくられたおにぎりが並びます。

お土産用におにぎりと芋ようかんを購入。
ほかにも、いなりやたけのこごはんなどの米類に、まんじゅうやようかん、だんごなどの和菓子類がありました。

以前は学校や地域のイベントからの注文も盛んだったそうで、地域に根付いたお店となっています。
掲載した店舗以外にもまだまだ魅力的なお店が並ぶ、レトロな雰囲気が魅力の「レアールつくの商店街」。
映画やドラマの撮影にも使われるという、絵になる商店街をぜひ歩いてみては?
エリア情報
ラムリア
住所:神奈川県横浜市鶴見区佃野町23-40
アクセス:JR京浜東北線「鶴見」駅より 徒歩約12分
TEL:045-717-6544
営業時間:11:00~16:00
定休日:土日祝・夜は不定期で営業

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