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伝統と流行に育まれた銘菓に感動!鶴見駅東口「御菓子司 清月」

2021.10.23

和菓子好きな私と家族。
年に数回、おいしい和菓子を食べたい!と思った時に訪れるお店がココ。

今回は、京急鶴見駅・JR鶴見駅いずれからも徒歩5分以内にある「御菓子司 清月」(おんかしつかさ せいげつ 以下 清月)へ伺いました。

「神奈川名産百選」 にも選ばれたよねまんじゅう

私が、「清月」を知るきっかけとなったのは、今から約10年前にテレビ番組で放映された「アド街ック天国」。
番組内ではこのお店と看板商品である「よねまんじゅう」が紹介されていました。

そこからこの「よねまんじゅう」が「鶴見を代表するお菓子」と知り、時折購入しています。

そして、なんといってもよねまんじゅうは※「神奈川名産百選」に選ばれているのです!
人気そして知名度の高さに納得!です。

※神奈川県の伝統と風土に培われた、物産(工芸品、加工食品、農林水産品)の中から、県民や各団体等からの推薦を受けて、かながわの名産と呼ぶに相応しい100の品目を選定したもの。(神奈川県HPより抜粋)

看板商品「よねまんじゅう」

こちらが看板商品の「よねまんじゅう」。

手のひらにそっとのせてみると、モチモチッとやわらかい羽二重餅です。
いただいてみると、ふわっとした食感。
次に、中のあんが口の中ですぅーっと広がります。

ふた口くらいで完食できるほど小ぶりで上品。しかも甘すぎないので、おかわり!したくなります。

味は、こしあん・白あん・梅あんの3種類。
冷蔵庫に入れておくと「ひんやり」食感を楽しめますよ。

よねまんじゅうの変遷

ここでお店の看板商品「よねまんじゅう」にまつわるお話を。

江戸時代、鶴見が当時東海道で多摩川を渡って初めての休憩地だったので、「米饅頭(よねまんじゅう)」を出すお茶屋さんがいくつもあり大繁盛していたそう。

そして「米饅頭」をかごに入れて、おみやげとして販売し、東海道の名物となりました。
その後、1872年に鉄道が開通されると、人々の往来も激減。
お茶屋と米饅頭も姿を消しました。

1910年に創業の「清月」は、昭和57年、鶴見菓子商工業協同組合の30周年記念事業として米饅頭の復活を提案。
現代の味覚に合わせた「よねまんじゅう」としてよみがえったという経緯があるんだとか。

和菓子屋の「イタリアン」なお菓子

和菓子のほかに店頭で思わず目を引いたのはこちら。

「ビスコッティ」。

「ビスコッティ」とはイタリアの伝統的な焼き菓子です。え?和菓子屋さんでイタリアのお菓子?!

なんと4代目の現店主は「イタリア大好き!」な方で、イタリアへの旅行、イタリア製の車を所有するほど。
そして、その思いが「ビスコッティ」になったそうです。

アーモンドパウダーがたっぷり使用してあり、中には香ばしいナッツが入っています。
とても硬い焼き菓子です。コーヒーなどの飲み物にひたしながらいただくのがベストです。

まだまだあります!オススメなお菓子

「よねまんじゅう」、「ビスコッティ」以外にも私がおすすめしたい!
お菓子を2種類ご紹介します。

みんなでシェアしたい!名菓「鶴丸」

こちらは銘菓「鶴丸」。商品のパッケージに添付されている説明書によりますと、鶴見生まれの和風の月餅とのこと。

名の通り鶴の浮き彫りの丸い形のしっとりとした大きな焼き菓子。
包丁で切りながら召し上がるのがおすすめ、とのことです。

私は、家族と4分の1に切り分けて、シェア。
中国の月餅の「あん」は胡麻入りなのですが、こちらは胡麻は入っていません。
なので、あっさりめの月餅でおいしかったです。

オトナの焼き菓子「焼栗しょこら」

続いて、「焼栗しょこら」です。

大きな栗が、チョコレート生地に包まれています。

個包装をあけると、ラム酒とチョコレートの香り。
栗とチョコレートのコラボに感服!
1日のしめくくりに、温かい飲み物と一緒にいただくのもアリですね。

和菓子屋さんならではのおだやかな雰囲気に癒されました

「清月」さんに伺う数日前に、取材の旨をお伝えしたところ、お店の方から、これまでの取材記事のコピー・先代の著書などを拝受。
まさか、そのような資料をいただけるとは思っておらず、お店側の温かい配慮に胸がいっぱいになりました。

また、お店の方とやりとりしていた時には、さまざまな年代のお客様が来店されていました。
何代にもわたり愛され続けているお店の証ですね。

いろいろなお菓子に目を奪われてしまうほど魅力的な「清月」さん。地元鶴見で「ほっ」とする和菓子を探しに訪れてみてはいかがでしょうか。


エリア情報

御菓子司 清月

住所:〒230-0051 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4丁目28-18
アクセス:京浜東北線 JR鶴見駅東口より徒歩5分
     京急本線 京急鶴見駅徒歩3分
電話:045-501-2877
営業時間:月〜土 9時〜18時30分
定休日:日曜日