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地元民の憩いの場「入江川せせらぎ緑道」

2021.05.10

今回は私のお気に入りのお散歩コースを紹介したいと思います。

それは鶴見駅西口から横浜市営バスに揺られて20分ほど。
近隣には「FUJIスーパー」やドラッグストアの「クリエイト」などがあり、交通量が比較的多いエリア。

バス通りにもなっているメインの道路を一本入ったところに「入江川せせらぎ緑道」という、民家と民家の間に人工的に作られた小川と遊歩道があります。

水空間として再生した「入江川せせらぎ緑道」

現在では散歩やランニングをしたり、ベンチでおしゃべりしたり、地元では憩いの場として親しまれている「入江川せせらぎ緑道」。

しかし、以前は市街化に伴い生活排水やごみなどによって汚れ、下水道となってしまい水路自体の存在を忘れられた場所でした。
それを水空間としての緑道へと再生させ、今の姿に生まれ変わったようです。

ちなみ余談ですが、入江川はかつて建功寺川という名前でした。また戦国時代の武士が武具や身体を洗い流したことから“血の川”と呼ばれていたこともあったそうです。今の姿からは想像がつかないですね…。

四季折々の自然が感じられる道

「入江川せせらぎ緑道」は、宝蔵院前のバス停がある東寺尾1丁目から始まり、神奈川区へ抜ける道と、途中建功寺から馬場一丁目のほうに抜ける道の2つに分かれています。

どちらの道を選んでもだいたい大人の足で20~30分程度の距離です。
あまり長い距離ではないですが、四季折々の自然の美しさ、生き物を感じることができるのが魅力です。

春になると桜並木、梅雨の時期になるとアジサイが。夏は緑葉。秋は紅葉。冬は小川に降る雪景色や梅の花。

そして、ここ川の水は神奈川下水処理場によって高度に処理されていて、川が透き通っていて、小魚や、鴨、鯉が泳いでいるところ見ることができます。

ちょうど私が散歩した日は、鴨がいつもと違うところで気持ちよさそうに泳いでいました。

川は途中で途切れているので、どうやって移動しているのか…よちよち歩いているのかな?と考えるととてもかわいいですね。

あと、タイミングにもよりますが、白くてとてもきれいなコサギが川の岩にりりしく立っていることもしばしば。

住宅街の狭間でこんな姿を見ることができるなんて、何となく得した気になるのは私だけでしょうか。

また、夏に近づいてくると、簡易的な釣り竿とバケツをもってザリガニ釣りをしている子どもたちが。ここの小川は浅いし、もしも川に落ちてしまっても流されるような心配がないのも魅力かもしれないですね。

建設大臣賞も受賞!

「入江川せせらぎ緑道」は、人工的に造られた小川だとはいえ、自然の小川にも負けないくらい魅力的に生まれ変わりました。

その成果が認められ、平成10年度の「手づくり郷土賞」や、平成12年度に行われた「近代下水道制度100年記念事業」で、建設大臣賞「甦る水100選」のうちの「下水道事業によりせせらぎなどの水環境を創造した事例」として選定されました。

私はただの地元民というだけですが、なぜか誇らしい気持ちになります。

いつ行ってもいろんな表情で楽しませてくれる「入江川せせらぎ緑道」。住宅街にある小さなオアシスに、良ければみなさんも足を運んでみてください。

エリア情報

入江川せせらぎ緑道

住所:横浜市鶴見区東寺尾1丁目27-14付近
アクセス:JR京浜東北・根岸線、JR鶴見線、鶴見駅西口から横浜市営バス38・41系統「宝蔵院前」または「西寺尾建功寺前」下車徒歩5分・川崎鶴見臨港バス鶴01系統「東高校入口」下車徒歩2分