横浜市「鶴見」駅のバー「時代屋鶴見本店」で琥珀色の時間に酔いしれる
JR「鶴見」駅の西口を出て、豊岡通りをゆっくり歩くこと約5分。横浜市鶴見区豊岡町に、ひっそりと佇む一軒のバーがあります。
「バーの扉は重い」という格言通り、開けるには少し勇気がいるかもしれませんが、その一歩が日常を忘れさせる非日常のステキな時間を連れてきてくれます。
帰り道には、心が軽やかになり、リフレッシュした気分で重い扉を押し開けることができるはずです。
「時代屋(じだいや) 鶴見本店」がこの地にオープンしたのは、1987年2月14日のこと。以来30年以上、この場所で街の移ろいを静かに見守り続けています。
店名には、どんなに時代が変わっても、ここに来たときだけはゆったり過ごしてほしいというオーナーの願いが込められています。
その真摯な想いは、一歩足を踏み入れた瞬間から、肌に触れる空気を通じて伝わってきます。
職人の魂が宿る銅板カウンターと、宝石のような一杯
店内に入り、まず目を奪われるのはオーナーこだわりの「銅板のカウンター」です。 驚くべきことに、現在ではこのカウンターを作れる職人はもう存在しないといいます。
長年大切に使い込まれた銅板は、鈍く、温かみのある光を放ち、お店の象徴となっています 。 この光が、置かれたカクテルの鮮やかさをより一層引き立ててくれるのです。

最初にオーダーしたのは、鮮やかな赤が目を引く「ルビーカシス」です。

店内に流れるサルト・サルヴァドールの「タンジェリン」の陽気で甘酸っぱい旋律が流れる中、その音色に誘われるように、私は直感でこの一杯を選んでいました。
銅板のカウンターに置かれたその一杯は、透明感のある赤が光を反射し、まるで宝石のように輝いて見え、映画のワンシーンのようです。
横浜の記憶を継承するカクテル「ジャック・ター」の物語
次にいただいたのは、横浜生まれのカクテルとして有名な「ジャック・ター」です。

かつて横浜中華街にあった老舗バー「ウィンドジャマー」のオリジナルとして誕生しました。
時代屋のオーナーはかつてその名店に在籍されており、ずっと守られてきた味わいです。伝統ある横浜のバー文化を肌で感じることができる、まさに貴重な一杯です。
アルコール度数は75.5度と非常に高いお酒ですが、クラッシュした氷を贅沢に使うことで、口当たりは驚くほどまろやかになります。
琥珀色に輝くグラスを傾けながら、積み重ねられてきた歴史の重みに思いを馳せました。時代を超えて愛される一杯には、人の心を癒やし、前を向かせてくれる力があります。
手仕事の温もり。心とお腹を満たす自家製フードの魅力
時代屋のこだわりは、グラスの中だけにとどまりません。お酒を引き立てるフードメニューにも、オーナーの徹底した手仕事が光っています。
自家製のレーズンバターは、ラムやブランデー、シェリーにじっくりと浸け込んだ本格派です。オーナー自らが各店舗分を手作りしており、その深い味わいはお酒との相性も抜群です。

噛み締めるほどに旨味があふれる自家製のビーフジャーキーも、本物志向の空間に相応しい逸品です。
さらにイギリスの家庭料理をベースにした「シェパーズパイ」は、牛多めの合い挽き肉とマッシュポテトの層が重なり、焼き目が食欲をそそります。
どのメニューからも、お客さまに喜んでほしいという温かな真心が伝わってきました。

店長の中野さんが話しかけてくれる間合いは、実に絶妙で心地よいものでした。そんな中野さんとのほどよい距離感が、一人の時間をより贅沢なものに変えてくれます。
氷をミラーボールのように美しく削り出すその手さばきには、独自のこだわりが光ります。

店内にはカウンター席とボックス席があり、どんなお客さまをも等しく迎え入れる懐の深さがあります。
バーだからと身構える必要はなく、とりあえずビールという注文も温かく歓迎してくれます。
そんな謙虚な姿勢が、30年以上の長い間、多くの人々に愛され続けている秘訣なのでしょう。 誰にも気兼ねせず、自分のためだけに時間を使える喜びがここにあります。

自分を大切にする時間を、あの扉の向こうで見つけませんか
年齢を重ねるほどに、言いたいことを心に溜めてしまう瞬間が増えていく気がします。
日常から少し離れて自分を甘やかしたいと感じる夜はありませんか。そんなときこそ、時代屋の扉をノックしてみてください。
はじめて訪れる方であっても、スタッフさんがステキな笑顔で温かく迎えてくださるので、きっとお気に入りのお店になるはずです。
日常の喧騒から離れて、自分を見つめ直す時間は、現代人にとって何よりの贅沢です。
「鶴見」駅からほど近いこの場所で、お仕事帰りや大切な方との語らいに足を運んでみませんか。
重厚な扉を開けた瞬間、心地よいジャズとおいしいお酒が、あなたを優しく包み込んでくれます。 明日からまた少しだけ前を向けるような、特別な夜がここから始まります。
エリア情報
時代屋鶴見本店
住所:神奈川県横浜市鶴見区豊岡町30-2(豊岡商店街)
アクセス:JR京浜東北線、鶴見線「鶴見」駅西口から徒歩約5分
京浜急行「京急鶴見」駅西口から徒歩約7分
TEL:045-575-3921
営業時間:平日・日祭日:17:00~2:00
金曜・土曜日:17:00~3:00
定休日: なし 年末年始を除き、年中無休
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