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鶴見区馬場の「殿山公園」は歴史の面影を残す憩いの場

2026.05.03

馬場地区にはかつてお城があり、その名残を感じられる趣深いエリアです。
東寺尾地区や馬場地区には、ところどころに地元の自治会の方々により建てられた高札があり、伝承などを紹介するスポットが設けられています。街のちょっとしたスポットから、いつでも歴史への想いを馳せることができる歴史好きにはたまらないエリアでもあるんです。

ご紹介する「殿山公園」は、寺尾城址の中に作られた公園です。
2022年に「寺尾城址」の中の公園として触れましたが、今回は「殿山公園」をピックアップしてご紹介します!

前回記事はこちら
https://www.house.jp/areainfo/tsurumi/tsurumi-leisure/tsurumi-history/tsurumi-teraojyoshi-w110-20220228/

地元の方々の憩いの場であり、由緒正しい史跡でもある興味深い公園を一緒に散歩してみましょう。

住宅街の中に現れる史跡

バス停「殿山」から徒歩約8分のところに、殿山公園があります。

ベンチや水飲み場、遊具も完備されており、普段から主に子どもたちに愛されている公園です。
何度か訪れたことがありますが、お子さんの楽しそうな声がよく聞こえてくるような明るい雰囲気の公園で、犬の散歩にいらっしゃる方々もよくお見かけします。

遊具はすべり台や鉄棒、ブランコがあり、一通りのものが揃っています。
特別な遊具はありませんが、親御さんとしては危険な遊具よりも安心できるのではないでしょうか。

公園の奥へ進むと、自然豊かな区画に入ります。
こちらが寺尾城址への入り口。歴史探訪のスタート地点です。

緑がにぎやかなエリアで森林浴気分!

大きな木のアーチをくぐって階段のエリアへと足を踏み入れると、優しい緑が目いっぱいに飛び込んできます。
公園自体は道路に面していますが、車の喧騒も控えめとなり、閑静な雰囲気に包まれます。

この日は日差しが強く気温が高い日でしたが、生い茂る葉が天然のカーテンになり、特に木の下は過ごしやすいです。

寺尾城址の遺構を説明する看板もありました。
まるで森林浴のような緑の癒しに包まれながら、この地の歴史を静かに振り返ることができます。

階段の傍らには、さまざまな植物たちが息づいています。
こちらの花はハルジオン。漢字で書くと「春紫苑」。
紫苑という秋に咲くキク科のお花に似ていることから、「春に咲く紫苑」と名付けられた花です。ハルジオンは音楽アーティストであるYOASOBIの曲名にもなっており、耳にした方もいるのではないでしょうか。

こちらはロウバイです。
開花の時期は終わってしまっていたものの、実が成っていました。
ミノムシのような丸々とした形が特徴のロウバイの実は、これから始まるあたたかい季節を告げるかのように、生き生きと実っています。
その生命力に、力をもらえるような気持ちになりました。

ちなみに、実には毒があります。あまり触らず、目で楽しむのが良いでしょう。

さらに階段を登っていきます。
左右の緑と適度な木陰、そして涼やかに吹く風が本当に心地よいです。

街の中でこれだけ豊かな自然と触れ合えるのは、お子さんにとっても良い経験になると感じました。
お子さんと一緒に歩きながら、傍らの植物について調べながら話すことも楽しいかもしれませんね。

階段を登りきった先の景色に見る「先人の想い」

階段を登りきった先には、閑静な住宅街が広がっています。

また、看板が設置されており、寺尾城の遺構についての解説が書かれています。
当時の山城の名残を感じることができ、「ここにお殿様がいたんだな」と感慨深い気分に浸れます。

この場所は街を見渡せる位置にあるため、景色もすばらしいです!
特にこの日は天気も良く、生命力にあふれる緑と、抜けるような青空のコントラストも爽やかさを演出してくれました。

この景色のために、あるいはちょっとした運動のために。
ここまで登ってくるのも良いのではないでしょうか。

「殿山」とは、諸説あるようですが「お殿様」が管理していた「山」とされるそうです。だとすれば、「お殿様も随分と近い存在になったのだな」と感じてしまいました。

公園は現代の人にとっての憩いの場です。
そんな公園で歴史を感じられるのは、とても貴重であり、同時に先人が見守ってくれているようなあたたかさがあります。

階段を一段登るごとに、現代と過去が重なっていくようで、私たちと先人は地続きにつながっているのだと感じられました。

ぜひ自然に癒されながら、歴史の足あとを辿ってみてはいかがでしょうか。

エリア情報

殿山公園

住所:神奈川県横浜市鶴見区馬場3-11
アクセス:JR京浜東北線、鶴見線「鶴見」駅西口より川崎鶴見臨港バス01系統乗車、「殿山」バス停下車、徒歩約8分
TEL:045-510-1680(鶴見区総務部区政推進課)