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注文後に焙煎!日常が贅沢時間に 川崎区京町「珈琲工房ビーンズ」

2026.05.31

「よかったらお店にどうぞ」

いつもの京町商店街を歩きながら、ずっと行きたかったのになかなか行けていなかったお店の前。
気になりすぎて思わずキョロキョロしながら歩いていると、店主さんが優しく声をかけてくれました。

お店に一歩入ると、世界のコーヒー豆の銘品がズラリ。
これまで知らなかったステキなコーヒーの世界が広がっていました。

今回ご紹介するのは、川崎区・京町商店街にある「珈琲工房ビーンズ」です。
日常生活の買い物でにぎわう商店街のメインストリートを曲がってすぐ、少し静かな通りにあるこのお店。

お店の前からも木の樽やコーヒーの袋を活用したカゴや店内装飾が見え、とてもおしゃれな雰囲気に魅了されます。

注文の都度目の前で焙煎!煎りたての本格派コーヒーを気軽に楽しめるコーヒー屋さん

珈琲工房ビーンズは、世界のコーヒー豆を取り揃え、コーヒーの専門家が注文の都度、目の前で焙煎し、煎りたてのコーヒーをお好みの飲み方に合わせてミル挽きしてくれるお店です。

注文した豆の仕上がりを待つ間の体験は本当に素晴らしく、「圧巻」のひとこと。

豆がはぜる音、香ばしい煙、そして店内いっぱいに広がるコーヒーの香りに包まれる時間は、まるで小さなショーを見ているようでした。

こちらは後ほどさらに詳しくレポートしていきます。

コーヒーがとても好きですが、これまで「飲む専門」かつ、そこまで詳しくなかった私。
だからこそ、気になりながらもなかなかお店に入れなかったのですが、なんてもったいないことをしていたんだ……!と思いました。

このお店に出会って、コーヒーの奥深さと楽しさを体験し、もっと知りたい!楽しみたい!と思うようになりました。
そして、コーヒーの楽しさは、肩ひじ張らずに楽しめる、かつ、日常をぐんと豊かにするものだと知ることができました。

みなさんにもぜひおすすめしたいお店です。

世界のコーヒー豆がズラリ!栽培地域や種類ごとの魅力がわかる

お店に入ると、店内には世界各国のコーヒー豆がズラリと並びます。
この日入荷していただけでも11カ国、ブレンドなどを合わせて21種類のコーヒー豆が並んでいました。

ブラジル、ジャマイカ、コロンビア、グアテマラ、ケニア、パプアニューギニア……

コーヒーの名産地と聞いたことのある国から、意外に感じる国まで、世界のあらゆる国で採れたコーヒー豆がありました。

「温暖な国・暑い国、かつ高度の高い山・高地がある国でコーヒーが採れやすいんです」

世界中の人々に愛されているコーヒーは、気候・地理条件が合うさまざまな国で栽培されているそうです。

例えば「ブルーマウンテン」などのように、栽培地や農園の名前がコーヒー豆の名前になっていることも。

世界のコーヒー農家の方が努力を重ねて心を込めて栽培した一杯を飲んでいるんだなと、改めて実感します。

栽培される環境や品種の違いによって、それぞれのコーヒー豆ならではの味と香りが生まれています。

樽の中を見てみると、私たちがイメージするコーヒー豆よりずっと白っぽい豆が。
焙煎前の淡くキレイな小石のような豆にも、種類ごとに個性があって、じっと見入ってしまいました。

ギフトにも最適!高級コーヒー・カフェインレスコーヒーも

南国・ハワイで採れる高級コーヒーとして知られるコナコーヒーもありました。
お店にあったエクストラファンシーは、コナコーヒーの中でも最高級で、特有のフルーティーな酸味と素晴らしい香りが特徴とのこと。

ポップには、わかりやすくて飲んでみたいなと興味をひかれる解説がつけられています。

「選ぶ時も、家に帰ってからでも、コーヒーでわからないことがあったらいつでも・電話でも聞いてくださいね!」

優しい店主さんのお話とともに、楽しくコーヒーが選べます。

コナコーヒーのお隣には、ブラジル産のカフェインレスコーヒーも。

妊娠中の方やカフェインが気になる方への贈り物に、これはステキ!と思いました。

私自身、妊娠中においしいコーヒーが恋しくなったことが何度もあります。
当時知っていたら飲みたかった……!

「楽しみたい」を我慢しない、本格的なカフェインレスコーヒーは、きっと心からの応援・思いが伝わるプレゼントになるのではないでしょうか。

好みや飲み方に合わせて最良のコーヒーを提案

魅力的なコーヒーが多く、迷いすぎて悩みに悩んで、結局「おすすめってありますか?」となってしまった優柔不断な私。

ここで、おすすめを伝える中でも、寄り添ってくれる店主さんの優しさを感じる会話がありました。

「酸味や苦味がしっかりあるコーヒーが好きですか?サラッと飲めるさっぱりした方が好きですか?」

「普段ブラックで飲まれますか?ミルクや砂糖を足す方が好きですか?」

ブラックのしっかりした味のコーヒーが好きと答えた私に合わせて店主さんが選んでくれたのは、「インドネシア マンデリン ビンタンリマ」。
圧倒的なクオリティ・癖になるおいしさのポップの通り、しっかりとした味の主張がある華やかな香りのコーヒーでした。

お店のコーヒーの中でも高級ではありますが、まさにその価値がある、「また飲みたい」と感じる特別感があるコーヒーです。
そして、他のコーヒーを試しながらも「やっぱりこれが定番」になりそうな予感がしています。

選びきれなかったことが動機でしたが、おすすめを聞いてみてよかったと心から感じています。

そして何より、店主さん自身のおすすめの品はあるとは思いますが、あくまで「お客様のコーヒースタイル」に寄り添って、そのスタイルのなかでコーヒーを最大限に楽しめる提案をする姿勢に感銘を受けました。

本格派コーヒーを手軽に一杯!テイクアウトの魅力

いよいよ「インドネシア マンデリン ビンタンリマ」の白っぽいキレイなコーヒー豆を焙煎してもらうことに。

その間に、テイクアウトのコーヒーを楽しみながら待つことにしました。

珈琲工房ビーンズでは、本格的なコーヒーを手軽に一杯テイクアウトで楽しめます。

商店街のお買い物の帰りや、お仕事の気分転換に一杯、専門店の本格的なコーヒーを楽しむ……という贅沢もできます。

一気に日々の過ごし方が上質になりますね!

店内がワンテーブルのみのためテイクアウトと銘打っていますが、席が空いていたり、コーヒー豆の出来上がりを待つ間に店内やお店付近でテイクアウトコーヒーを楽しむことも可能とのことです。

今回はさっそく、焙煎の様子をリアルタイムで見ながら、テーブル席でコーヒーを楽しませていただくことに。

ブラックが映えるコーヒー豆を頼んだので、その場で楽しむのはカフェオレを注文。
ホット・アイスが選べ、今回はアイスにしました。

汗ばむ晴れの陽気に心地よいひんやりとしたアイスカフェオレは、まろやかな優しいミルクが心地よく、でもミルクに負けないコーヒーの香りと味わいがしっかり感じられました。

あまりにおいしくて、そして、ホットもほしくなって、思わず2杯目を注文。
本日のコーヒー「タンザニア ディープブルー」は、苦味と酸味がしっかりと感じられながらも、飲んでいて強すぎず飲みやすい一杯でした。

最初はブラックで、途中からミルクとお砂糖で段階的に味の変化を楽しんでいくのが楽しいコーヒーでした。
それぞれの良さがあって、どのスタイルで飲む方にも楽しめるコーヒーだなと思いました。

産地のお話を聞いて思いをはせたり、ひと口ごとに感じる味や風味を楽しんだり……
コーヒーを楽しむのって、その時間ごとを味わって大切に過ごすひとときで、すごく贅沢だなと実感しました。

そして、コーヒーを大切に飲む時間を過ごすと、日々がぐんと豊かになり、活力がわいてくるなと感じ、自然と笑顔になっている自分に気づきました。

コーヒー豆焙煎はまさにショータイム!

さて、いよいよコーヒー豆の焙煎タイム。

ショータイムと呼びたくなるような素晴らしい時間で、コーヒー豆を注文するなら見ないともったいないほどステキなひとときでした。

コンロにのった金属製の焙煎器には円筒の部分があり、そこにコーヒー豆を入れます。
火にかけている間、円筒部分が回り、コーヒー豆がまんべんなく加熱されていきます。

商店街のくじ引きで、回すと玉がカラカラ音がするように、コーヒー豆が音を立てながら焙煎されていきます。

最初は水分が多く、くじ引きの音より少しライトな音から始まりますが、加熱が進むとどんどん軽い音になっていきます。

さらに加熱すると、豆がはぜてパチパチ音が聞こえ、少しコーヒー感のあるポップコーンのような香ばしい匂いがただよい、やがておいしいコーヒーのもくもくした煙が店いっぱいに広がります。

なんて幸せな空気に包まれているんだろうと、思わずうっとりしていると、店主さんの焙煎チェックが始まります。

筒にのせて豆を取り出し、焙煎状況が良ければ、ざるにコーヒー豆がうつされます。

そして、ざるを揺らしてコーヒー豆をならしたかと思うと、なんと今度は豆を空中に飛ばします!

中華鍋でチャーハンを飛ばすかのように、コーヒー豆を飛ばす姿はまさに熟練の職人技。

思わず歓声を上げると、「慣れたらできますよ」と、少し照れながらサラッと答える飾らない姿がまたかっこいい……!

挽き方にもこだわり!入れ方に合わせた最良の調整

コーヒー豆の熱を調整したら、今度はミルで挽いてもらいます。
専門店ならではの大きくてビンテージ感のあるミルがステキですね。

「あ、そういえば家ではコーヒーフィルターで飲まれていますか?挽いてよかったですよね?」
と店主さん。
自宅ではコーヒーフィルターで飲んでいるので大丈夫でした。

中には自宅でもサイフォンを使うお客様もいらっしゃって、そうすると適切な挽き方が変わるとのこと。

「コーヒーは大好きですが、ど素人です」
と私が答えると、
「いやいや、サイフォンはお手入れも大変だし、家でコーヒー楽しむにはフィルターがいいですよ!」
と店主さんが答えてくれました。

ここでも、日々の生活の中で、一人ひとりのスタイルに合ったコーヒーの楽しみ方に寄り添ってくれていると感じ、ホッとしました。

お気に入りのコーヒーをブレンドセールでお得に!

「実は来週ブレンドセールがあるんです!おすすめですよ!」

そんなステキなお誘いを受け、珈琲工房ビーンズさんに再訪しました。

ブレンドセールは、お値段据え置きで、ブレンドのコーヒー豆が4割または3割増量といううれしいセールです。

お客様も多く来店し、注文して買い物に出かける方、予約して受け取りに来た方などさまざまでした。
私がお店にいる間にも注文の電話が何本も来て、お店の人気ぶりと、お客様の生活に定着している様子がよく伝わってきました。

私も、これまで味わっていなかったシティーブレンドを注文しました。

「シティーブレンドってアイスでも飲めますか?」

と尋ねるお客様の質問に、アイス向けに準備しますねと答える店主さん。

またステキな「焙煎ショー」のひとときを楽しませていただいた後、仕上がったコーヒー豆を拝見させてもらうと、ピカピカ・ツヤツヤの仕上がり。

「アイスコーヒーには、いつもより深煎りにして、溶けやすいように細かく挽くのがコツなんですよ。深煎りにするほど、黒光りがキレイになります」
と店主さん。

コーヒー豆によって、そして楽しみ方のスタイルによって、コーヒーの良さが最も活きるかたちで提供しているんだな、コーヒーって奥深くて楽しいなと思いました。

お店の隠れた名物その1:コーヒー専門店の絶品コーヒーゼリー

実はこのセールの日、私にはもう一つのお目当てがありました。

以前からお店のクチコミで気になっていて、前回には売り切れだったコーヒーゼリーを予約していたんです。

あまりに楽しみすぎて、お店でいただく分と、家でいただく家族の人数分を予約しました。
(たくさんありがとうございました!)

専門店特製のコーヒーゼリーに期待が高まります。

焙煎タイムに、念願のコーヒーゼリーをいただきました。

しっとりプルプルのコーヒーゼリーに、クリームがたくさんのっていて、見ているだけでもシアワセな気分に。

ひと口食べると……!
これだけコーヒーがおいしいと感じるコーヒーゼリーは初めてでした。

小さな頃からコーヒーゼリーをおやつによく食べていて、ビュッフェやカフェなどでも必ずいただくほどコーヒーゼリー好きな私ですが、今後は他のコーヒーゼリーが物足りなくなってしまうかもしれないほど、ビーンズさんのコーヒーゼリーは衝撃的なおいしさでした。

飲む時と同じように、コーヒーの香りと風味に包まれるあの感じがゼリーにもしっかり感じられました。

なんといっても後味、立ち昇ってくる豊かな香りとほろ苦さが絶品!

クリームの甘味に優しく包まれながらも、コーヒーの酸味・苦味・香りがしっかりと主張していて、まさにコーヒーを味わうためのゼリーでした。

甘味はクリームだけなので、苦味を抑えたい方はガムシロップで甘さを足して楽しめます。

ガムシロップを足すと子どもにも食べやすく、大人も甘い・甘くないのバリエーション・変化を楽しめます。

コーヒーゼリーの元となるコーヒーは「アイスコーヒーブレンド」とのことで、今回コーヒーゼリーとアイスコーヒーブレンドの「飲み食べ比べ」をしてみました。

確かに同じものではあるのですが、飲む時とゼリーで食べる時の違いがおもしろかったです。

飲む時の方が、トップノート的に最初に漂ってくる香りが強く、その関係で味わいが少し違って濃く感じました。

ゼリーはキュッと冷やした分、段階的に香って後味がしっかり感じられました。

こんなふうに違いを楽しむのはとても面白かったので、機会があればぜひチャレンジをおすすめします!

お店の隠れた名物その2:焙煎技術が生きる!ローストカシューナッツ

もう一つ、珈琲工房ビーンズには隠れた名物があります。

それは「煎る技術」を生かしたローストカシューナッツです。

ひと口食べて驚いたのが、カシューナッツそのものの自然な甘味。
ローストの香ばしさはしっかりあるのに、苦味やえぐみはなく、噛むほどに優しい甘さが広がっていきます。

「焙煎」という技術で、ここまで素材のおいしさが変わるんだ……!と感動しました。

普段よく食べる素焼きカシューナッツとはまた全然違う、素材のうまみをここまで引き出す焙煎技術。

この技術がコーヒー豆にも生かされていると思うと、コーヒーのおいしさに改めて深く納得しました。

ビーンズのコーヒーのおともに、ビーンズのカシューナッツを楽しむ……

ほろ苦さと優しい甘さに包まれる、なんとも贅沢な時間です。

いつもの日常とコーヒーの世界をつなぐ優しいお店

いつもの京町商店街。
日々の生活の中にあるお店に一歩足を踏み入れると、これまで知らなかったコーヒーの奥深く楽しい世界に出会えました。

それは決して高尚すぎて手が届かないものではなく、知識がないと楽しめないものでもありません。

私たちの等身大の生活の中で、自分に合ったスタイルで楽しめて、しかも何気ない日々のひとときに心豊かないろどりを与えてくれるものでした。

このお店に来ると、もっとコーヒーが知りたい!という好奇心がどんどん湧いてくるのを感じます。これからの趣味にしたくなるほど、コーヒーの魅力のとりこになってしまいました。

素晴らしいコーヒー職人でありながらも、決して飾らず、好きなことに夢中になっている少年のような目の輝きを持つ店主さんのお話を聞くのも、心洗われるとても楽しい時間でした。

そして帰ってからも、コーヒーの物語は続きます。

持ち帰ったコーヒー豆を取り出すときに一気に広がるしあわせな香り。

カバンにまでかすかにただよう、うれしい残り香。

やっぱりこのコーヒーは違う!と誇らしげに語る子どもたちの声。

「こんなふうにコーヒーを最良の状態で楽しませてくれてるって知ったら農家さんうれしいだろうな」
コーヒーを飲んでいるとふと浮かぶ思い。

このお店に出会って、一杯のコーヒーをめぐるさまざまな物語を感じられるようになりました。

コーヒーが大好きな方はもちろん、コーヒー詳しくないけど……という方にこそおすすめしたいお店。

あなたも、珈琲工房ビーンズを訪れて、コーヒーが紡ぎ出す心の世界旅行をぜひ楽しんでみてくださいね。

エリア情報

珈琲工房ビーンズ

住所:神奈川県川崎市川崎区京町1-10-11
アクセス:
JR南武支線「川崎新町」駅から徒歩約7分
JR南武支線、京浜急行電鉄「八丁畷」駅から徒歩約10分
TEL:044-344-3905
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日、日曜日(隔週)
駐車場:なし