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関東で最初にできた電車!川崎大師「京浜急行発祥の記念碑」

2022.06.06

川崎大師平間寺で有名な川崎大師駅。

駅前すぐのところに、歴史的な石碑「京浜急行発祥の記念碑」があることをご存じでしょうか?

関東で初めて、全国では3番目にできた電気鉄道の創設を記念して作られたものです。

京浜急行電鉄が創立70周年を迎えた1968年(昭和43年)に、発祥の地である川崎大師駅に車輪をかたどったモニュメントが、建立されました。

今回は、京浜急行と川崎の交通の歴史が学べるスポットをピックアップ。

鉄道ファン必見の石碑をご紹介いたします。

川崎大師駅前すぐにあります

石碑が見られる場所は、川崎大師駅を下車して、改札を出てすぐの隣接したところにあります。

石碑自体はキレイに保管され、周辺には砂利が敷かれており、まるで小さな庭園のような雰囲気で大切に扱われているのがわかります。

より親しんでもらえるようにと、2012年(平成24年)に石碑周辺の整備が行われたんだそうです。

石碑の周りは柵で囲まれており、時間帯によっては扉を開放して、柵の中に入ることができます。

この日は運よく柵が開放されている時間帯に訪れたので、柵の中に入って間近で石碑を見ることができました。

歴史が刻まれています

そもそも京浜急行大師線は、川崎大師平間寺の参拝客と工業地帯の労働者に利用してもらうために作られた交通路線なのだそうです。

車輪のモニュメントの下部には、開業当時の内容が書かれています。

1872年(明治5年)に、日本で初めて鉄道が開通してから、新橋〜横浜間を蒸気機関車が走り始めました。

そこで川崎駅から川崎大師への参拝客の多さに注目した資本家の立川勇次郎が、1898年(明治31年)に京浜急行の前身である大師電気鉄道を創設しました。

開通日は川崎大師平間寺の縁日にあたり、参拝客以外の見物人が大勢押し寄せて、数十人の警官が整理に当たるほどのにぎわいだったそうです。

現在は毎日たくさんの人々をのせて運ぶ京浜急行ですが、より川崎の発展につなげるための交通網拡大がはじまりだったのですね。

けいきゅんのモニュメントもあります

石碑とともに、木彫りでできた「けいきゅん」という京急電鉄のマスコットキャラクターが出迎えてくれます。

調べてみたところ、2011年10月21日に「羽田空港国際線ターミナル駅(現在の羽田空港第3ターミナル駅)」の1周年を記念して生まれたキャラクターなんだそうです。

2012年の石碑整備の際に建てられたものでしょうか。

大人から子どもまで愛されるかわいらしい見た目で、写真映えもするので、電車好きのお子さんが喜ぶこと間違いなしですよ!

石碑から地域の魅力を再発見!

地域住民も知る人ぞ知る隠れた歴史スポット「京浜急行発祥の記念碑」。

川崎で生まれ育って30年目、何度も川崎大師へは参拝に行っているのに、石碑に注目したのは今回が初めてでした。

石碑ひとつから京急鉄道や川崎地域の歴史を垣間見ることができ、改めて住んでいる街をもっと好きになるきっかけになりました!

初詣や風鈴市など川崎大師平間寺へ訪れた際には、ぜひ石碑をじっくり見てみてくださいね。

エリア情報

京浜急行発祥の記念碑

住所:神奈川県川崎市川崎区大師町1-18
アクセス:JR京浜急行大師線「川崎大師駅」下車すぐ
TEL:045-411-0999