川崎の住宅街の真ん中にあるケヤキが立ち並ぶ公園「四谷上町けやき公園」
街路樹や神社の境内でもよく目にするケヤキ。樹形が美しく見かけることが多いので、みなさんもすぐにその姿が想像できるのではないでしょうか?
ケヤキは、木材としての有用性とともに、その姿の美しさも人々の心の拠りどころとなり、昔から尊ばれてきました。今回はそのケヤキが主役のめずらしい公園をご紹介します。
ケヤキの成長と共に
第二次ベビーブームの時代に作られたこの「四谷上町けやき公園」は、地域の方々にとても愛されている公園で、長く愛されているからこそケヤキも大きく成長できたのだと思います。
陽気がいい土日に訪れてみると小さいお子さんが多く遊んでおり、広さもちょうどいい大きさの公園です。お子さんが小さいうちは常に親の目が届くところにいてほしいもの。手頃な広さというのは公園遊びをする上での大事なポイントですよね。
遊具は少ないですが小さいお子さんが鬼ごっこするには最高な公園だと思います。この公園のケヤキは総じて幹が太いので、小学生低学年くらいまでなら体全体を隠すことができると思います。しかも木陰が至るところにあるので、直射日光のきびしい夏場でも太陽の光を避けながら、安心して遊ばせることができますね。
様々な表情を見せる公園の特等席
この公園にはとても印象的な、公園のシンボル的存在のベンチがあります。
両脇を大きな2本のケヤキに挟まれたそのベンチは、見た目の古さも相まって趣があるたたずまいをしています。その独特な雰囲気から、映画のワンシーンに使えそうな情景を撮影することもできそうですね。例えばこのベンチに老夫婦が並んで座り、微笑んでいたら恋愛映画のエンディングにピッタリだと思いませんか?ベンチの前には小さいですが砂場もあります。我が子の遊んでいる姿を見守りながら、ちょっとだけノスタルジックな気分にも浸れる面白い体験ができるかもしれません。
そして、あまり見かけないシチュエーションのベンチなので、紅葉の時期になるとコスプレイヤーが来るとか来ないとか…(笑)。
ありふれた光景に思わず…
遊具はシンプルなすべり台とブランコがあります。小さな子どもはこういうシンプルな遊具でも遊び倒すことができるので、これで十分なのかもしれません。
取材を終えて帰ろうとしたところ、子どもと父親がやって来て自転車の練習を始めました。後ろで支えている父親に子どもが「絶対離しちゃダメだよ」と言い、父親はその声に「分かってるよ」と応える。そう言いながらも当然のように手を離す父親。いろいろな公園でよく見かけるありふれた光景ですが、どこか懐かしい気がして思わず顔が緩みました。確かに、自転車の練習にはもってこいの場所かもしれませんね。転がったのを見られたら恥ずかしいだろうと思い、私はその場を後にしました。
お近くを訪れた際は、地元の人に愛されるケヤキと公園をぜひ見学されてみてはいかがでしょうか。
エリア情報
四谷上町けやき公園
住所:神奈川県川崎市川崎区四谷上町22-6
交通:京急大師線東門前駅出口から徒歩約15分
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