川崎市幸区にある、地元民による手作りの散歩道「さいわい緑道」
「さいわい緑道」は、幸区の神明町を通って横浜市鶴見区あたりまで続く緑豊かな遊歩道です。
昭和初期から1970年頃まで、JR南武線矢向駅から多摩川沿いの工場との間に、川崎河岸線という貨物列車が走っていました。
川崎河岸線は砂利などの輸送で活躍していましたが、50年ほど後に廃線となりました。
そして、その貨物列車の線路跡を利用して、この約1,000メートルにも及ぶ「さいわい緑道」が作られました。
手入れをするのは、幸区を愛する地元の有志
「さいわい緑道」は住宅街の中にあり、犬の散歩やジョギングをする地元民が集まる憩いの場です。
緑が豊かなので住宅街には珍しく野鳥が多く生息し、本格的なカメラを持って花や野鳥を撮影している人もいました。
桜の木や四季折々の草花が植えられ、年間を通じて彩り豊かな場所となっています。
わたしが訪れたのは午前中でしたが、天気が良かったので木漏れ日が心地よく、川崎駅の喧騒からも離れているためとてもリラックスできました。
そして驚きなのが、さいわい緑道の手入れは、業者や行政ではなく地元有志のボランティアによって行われているということ!
そのため、遊歩道の両脇はエリア毎に手入れをしている人の個性が出たつくりとなっていて、ついつい足を止めて見入ってしまいます。
また、緑道半ばのベンチでは、花の手入れをしている近隣の方々が座って雑談をしていました。
「さいわい緑道」の手入れを通じて地域の交流も生まれ、近隣に住む幸区民のコミュニケーションの場にもなっています。
丁寧に手入れされた個性豊かな花壇

「さいわい緑道」には小さな日本庭園のようにデザインされている箇所があり、趣のある石像や金魚が泳ぐ小さな池も設置されています。
丁寧に手入れされた花壇にはパンジーなどの小さな花が何種類も植えられていて、とてもカラフル。散歩中も思わず写真を撮りたくなるような、フォトジェニックな花壇です。

さらに、遊歩道のサイドには、数種類の立派なバラの花が咲いていました。
バラの世話をするのは簡単ではありませんので、手入れをしている住民の熱量が伺えます。まだ蕾の花もたくさんあったので、春から夏に向けて、見応え抜群の遊歩道です。

子どもから大人まで、みんなで楽しめる憩いの場

「さいわい緑道」は広くはありませんが、小さいお子様が遊べる遊具や休憩できるベンチも複数あり、ゆっくりお散歩するのに適しています。
狭いですがトイレと手洗い場もあるので、お子様連れや高齢者のお散歩にも安心です。

さらに、「さいわい緑道」は熱心に手入れをしている地元民の努力が実って、これまでに「みどりの都市賞」(読売新聞社賞)や「全国みどりの愛護功労賞」など、数々の賞を受賞しています。
2002年には「国土交通大臣賞」を受賞。受賞を記念した碑が設けられています。
幸区の住民が誇る手作りの遊歩道に、ぜひ一度お散歩に行ってみてください。
エリア情報
さいわい緑道
住所:神奈川県川崎市幸区
アクセス:JR南武線「矢向駅」から徒歩10分
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