「川崎」駅近くの老舗和菓子屋「菓寮 東照(とうてる)」で味わう、甘味と至福のひととき

和菓子好きなら一度は訪れたい、歴史あるお店が「川崎」駅近くにあります。
今回足を運んだのは、駅から少し歩いた場所にある「菓寮 東照」の本店。以前「奈良茶飯風おこわ」を紹介いたしましたが、春ならではの和菓子を求めて再訪しました!

目にも楽しい、バリエーション豊かな和菓子たち
店頭には、地元の人々に長年愛されてきた和菓子がずらりと並びます。なかでも、「かわっぴら餅」はまず外せない一品。薄くのばしたお餅で上品な甘さの餡を包んだ和菓子で、口に入れた瞬間のやさしい甘さが特徴です。
「かわっぴら餅」と並んで、「大粒栗最中」もおすすめ。粒あんと白あんの2種類があり、それぞれ異なる風味が楽しめます。白あんがあるのって珍しいですよね。お土産に購入しましたが、栗の存在感も際立ち食べ応えも抜群でした!丁寧に仕上げられた最中は、お茶うけにもぴったりです。


他にも、「東海道宿場駄菓子」という名前のかりんとうや、「六郷の渡し舟」という和風フィナンシェなど、名前にも歴史や地元らしさを感じさせるお菓子がそろっています。ひとつひとつのお菓子に物語が込められているようで、選ぶのも楽しい時間になります。
また季節ごとの限定商品も見逃せません。どら焼の中でも「湘南ゴールドどら焼」という柑橘風味の一品が人気とのこと。爽やかな味わいが楽しめるとあって、次回訪問時にはぜひ味わってみたいと思わせてくれます。


洋菓子好きの方にもおすすめできるのが、「クーベルチ」というチョコレートのケーキ(季節限定商品 10月〜3月頃)。こちらも訪問時にはすでに売り切れており、人気の高さがうかがえました。和菓子の枠を超えたバラエティ豊かなお菓子の数々が、幅広い層に親しまれている理由かもしれません。
イートインで楽しむ至福のひととき
前回紹介したのが本店イートインならではの「奈良茶飯風おこわ」。こちらは看板メニューですので本店に来た際はぜひ食べてほしいおすすめメニューです。和菓子だけでなく食事系の品も楽しめるのは本店ならではの魅力ですよね。

せっかくの訪問なので、今回は店内のイートインスペースで和菓子をゆっくり味わうことにしました。選んだのは、春らしい風情を感じさせる「季節限定 道明寺」。上品な甘さのあんこと、もちもちの食感が絶妙で、桜の香りがふんわりと広がります。添えられた塩漬けの桜葉の香りがアクセントとなり、口に広がる季節感が何とも心地よいです。
お茶は煎茶かほうじ茶が選べ、今回は煎茶をいただきました。湯加減もちょうどよく、甘味との相性がとても良かったです。和菓子とお茶の組み合わせは、まさに至福のひととき。ゆったりと時間が流れる中で、ほっと心がほどけていくような気持ちになりました。

店内では「お汁粉」などの温かい甘味も楽しめるので、寒い季節の散歩途中にもぴったり。静かで落ち着いた雰囲気の中で味わう甘味は、心まで温めてくれるようです。少し時間が空いたときや、自分へのご褒美にふらっと立ち寄れる、そんな居心地のよさが魅力です。
店員さんも丁寧で親しみやすく、気軽に商品の相談ができる雰囲気がうれしいポイント。お菓子選びに迷ったときには、おすすめを聞いてみるのも一つの楽しみ方です。老舗ならではの格式がありながらも、どこかホッとする空気感が漂う店内は、何度でも訪れたくなってしまいます。

お土産にもぴったり!地元チームのコラボ商品も
東照には、お土産にもぴったりなお菓子が豊富にそろっています。和菓子だけでなく、地元のバスケットボールチーム「川崎ブレイブサンダース」とのコラボ商品であるラスクも販売されており、スポーツファンには特に喜ばれそうです。パッケージにはチームカラーがあしらわれていて、特別感があります。

自宅用としても、贈り物としても重宝しそうな詰め合わせセットも充実しており、季節ごとにラインナップが変わるのも魅力的。和と洋のエッセンスがバランスよく詰まったお菓子たちは、年齢や性別を問わず楽しめるものばかりです。

地域の文化や歴史が息づくお菓子と温かなもてなしに触れたことで、ただ甘いものを味わう以上の体験ができたように思います。ちょっとした寄り道が豊かな時間になる東照へ、ぜひ足を運んでみてください!
エリア情報
菓寮東照 本店
住所:神奈川県川崎市川崎区本町1-8-9
アクセス:JR東海道本線、JR京浜東北線、JR南武線「川崎」駅から徒歩約10分、京浜急行「京急川崎」駅 徒歩約5分
TEL:044-244-5221
営業時間:月~土 9:00〜18:00 (茶寮ラストオーダー 17:00)、日祝 9:00〜17:00 (茶寮ラストオーダー16:00)
駐車場:無

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