要予約!とろける旨さの極上鰻の名店 鶴見「鰻処 仙」

口の中でふわっととろける、極上の鰻って食べたことありますか? 実はそんな贅沢な体験を鶴見でできるんです。
今回は、鰻のこだわりがギュッと詰まった「鰻処 仙(せん)」の魅力を、店主・町田さんのお話を交えながらご紹介します!
迷う心配なし!「鶴見」駅から徒歩約7分。「鰻処 仙」

「鰻処 仙」は、JR京浜東北線「鶴見」駅の東西自由通路出口から真っすぐ進み、徒歩約7分の場所にあります。2024年7月にオープンし、もう少しで1周年を迎えます。
和モダンを基調とした、洗練された外観は、思わず足を止めたくなるほど上品でおしゃれ。
鰻屋と聞くと、少し敷居の高さを感じる方もいるかもしれませんが、「鰻処 仙」は、どなたでも気軽に立ち寄れるような、温かみのある佇まいも魅力です。
店内も和モダンな空間が広がる

店内に足を踏み入れると、鮮やかな花と洗練されたデザインの壁が広がります。鰻屋とは思えないスタイリッシュな空間が、非日常的な雰囲気を醸し出し、お店への期待を高めてくれます。
座席は2人席が3卓、4人席が2卓と、席数は限られていますが、そのぶん静かでゆったりとした時間が流れる空間を作り出しています。すだれを下ろすことで半個室風にすることもできます。
木の温かみのある隠れ家のような居心地の良さを感じました。
お店の奥からは、「いらっしゃいませー!」とスタッフのお姉さんが明るく元気な声でお出迎えしてくださいました。
店主の町田さんは、鰻ひと筋13年のベテラン職人。積み重ねてきた経験と技術のすべてを一皿に込めて提供しています。穏やかな雰囲気でとても気さくな方でした!
自家製豆腐で口の中を準備

今回は、事前に電話予約で「鰻重・並(お新香・吸物付)」を予約させていただきました。
まず、前菜として出てきたのは、自家製豆腐とサラダ。
自家製豆腐のやさしくさっぱりとした味わいが、次に続く鰻のおいしさを引き立ててくれます。
厨房にお邪魔させていただきました!

「取材するなら見たほうがいいでしょ!」と町田さんとスタッフのお姉さんのご厚意で、今回は特別に普段はなかなか見られない厨房にもお邪魔させていただきました!とても貴重な体験です。
「鰻処 仙」の鰻は、炭火でじっくりと焼かれています。
鰻を焼く工程を間近で見学させていただきました。職人の技が光るその手さばきと、目の前で焼かれる鰻の香ばしい香りに、思わず喉がゴクリと鳴るのを感じました。
町田さんに少しだけ鰻について伺うと、「鰻は食べるまでの工程が最も長いんです」とのこと。
さばく、串を打つ、焼く、蒸す、そして最後にタレをつけてもう一度焼く。この一連の流れは、どれか一つが欠けても“本当においしい鰻”には仕上がらないのだそうです。
また、炭火で焼くことで高温のまま香ばしく焼くことができ、炭火ならではの旨みと食感が楽しめる一品です。
テレビなどでよく見る鰻を焼くシーンでは、鰻の身を上にして焼いている印象がありますが実は、身を下にして焼くのが一般的なのだそうです。
鰻の味を左右するタレも、町田さんが13年かけて培った管理方法によって、常に安定したおいしさを保っています。
手間ひまを惜しまず仕込まれた一皿には、職人の真心と技術がぎゅっと詰まっていました。食べるのが楽しみでわくわくが止まりません!
活きのいい鰻が動く様子は、想像以上の迫力!

実際に調理している鰻を見せていただきました。
鰻は、注文を受けてから調理されるまでの間、「立て場」と呼ばれる水槽で大切に保管されています。
その中を泳ぐ鰻はどれも活きが良く、迫力満点です。
さあ、いよいよ実食のとき。

いざ実食 。蓋を開けると、炭火で焼かれた鰻の香ばしい匂いが一気に広がります。他の鰻屋で出てくる「並」と比べても、明らかに大ぶりでふっくらとした厚みがあります。
鰻丼のほかに、お吸い物・お新香・もずく酢・デザートがセットで付いてきます。実はこれでお値段2530円。「安すぎない?」と思うのは私だけでしょうか?
焼きあがった鰻をひと口食べた瞬間、口の中に広がる鰻の旨みと、とろける食感に感動。そのおいしさに思わず「うまっ…!」と声が漏れてしまいました。
正直、これまで食べた鰻の中でダントツで一番。忘れられない味になりました。
なお、鰻はその日に合わせて目安を立てて仕込まれているとのこと。もちろん足りなくなった場合には、その場でさばくこともあるそうです。
今回は事前に予約をしていたため、町田さんが時間に合わせて丁寧に仕込みをしてくださり、なんと来店からわずか10分ほどで鰻が登場!
ただし、町田さんお一人でお店を切り盛りされているため、混雑時や突発的な来店では、提供までに1時間前後お待ちいただくこともあるそうです。そのため、来店の際は公式HPまたは電話での予約が必須です!
それだけ丁寧に手間をかけ、心を込めて調理されているという証拠でもありますね。
鰻は「さばく・串を打つ・焼く・蒸す・タレをつけて焼く」といった工程を経る、最も手間のかかる魚。町田さんいわく、「他ではできないやり方で、最高を提供したい」とのこと。
この言葉に、鰻への情熱と、町田さんのまっすぐな想いがぎゅっと詰まっていました。
祖父のお店の名前から受け継いだ店名

店名「仙」の由来を町田さんにお聞きすると、なんとおじいちゃんが営んでいた魚屋さん『魚仙』から取ったものなのだそうです。
閉店するまでずっと繁盛していたお店だったようで、願掛けも含めて「仙」に決めたのだとか。
また、鶴見に出店した理由を伺うと、「自分の地元なんです。地元・鶴見でおいしい鰻を届けたいと思った」と町田さん。
馴染みのある街で、丁寧に仕込んだ鰻を提供し、地域の人たちに喜んでもらう。その想いが、「鰻処 仙」というお店の根底にしっかりと息づいているように感じました。
お店のロゴにも注目。よく見ると、なんと鰻の形で「仙」の文字が描かれているんです! このユニークなデザインは、お店の設計を担当した設計士の同級生がデザインしたものなのだそうです。
遊び心とご縁が詰まったロゴは、お店のこだわりと温かさを象徴する存在になっています。
現金以外の支払いもOK

鰻屋だと支払いは現金のみの印象が個人的にはありますが、「仙」は現金のほかにPayPayなどのキャッシュレス決済にも対応。
おいしい鰻を堪能した後もスムーズにお会計ができるのは、ちょっとうれしいポイントです。
おいしい鰻に加えて、町田さんの温かいエピソードにも触れることができ、心もお腹も満たされる時間となりました。みなさんもぜひ、「仙」で極上の鰻を堪能してみてください!
取材を快く引き受けてくださった町田さん、本当にありがとうございました。
エリア情報
鰻処 仙
住所:神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央2-5-3MKビル1F
アクセス:JR京浜東北線「鶴見」駅東西自由通路出口より徒歩約7分
TEL:045-710-0700
営業時間:11:30〜14:00(料理L.O.13:30 ドリンクL.O.13:30)
17:00~20:00(料理L.O.19:30 ドリンクL.O.19:30)
※水曜日はランチのみ営業
定休日:木曜日
公式HP:https://unagidokorosen.owst.jp/

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