贈り物にセンスのいい花束はいかがですか?鶴見区下末吉の花屋「SPROUT」
三ツ池公園へ行く途中、いつも気になっている花屋さんがありました。お店の名前は「SPROUT(スプラウト)」。大切な人に特別な花束を贈りたい、そんなときにぜひ訪れてほしいお店です。
通りに面した敷地には、植物や小物がセンスよく配置され、開放的な空間になっています。店舗の入口以外はフラットなアスファルトなので、ベビーカーを押している人や杖をついたお年寄りでも入りやすくなっています。
カフェが併設されているので、娘と一緒にお茶をすることにしました。
自家焙煎のハンドドリップのコーヒー
カフェメニューには、コーヒーやココア、ジュースなどのほかにビールもあります。しかもクラフトビール!ビール好きにはうれしいですね。ですが、この日は寒かったので、私はコーヒー、娘はココアを注文しました。
コーヒーは、マシンで淹れるコーヒーとハンド・ドリップの2種類あります。
ヨーロッパから輸入したというコーヒーマシンも気になりますが、「1滴ずつ丁寧にお淹れします」という言葉に惹かれて、ドリップコーヒーをお願いしました。
ふくよかな香りのコーヒーが運ばれてきました。
丁寧にドリップされた重層的でゆたかな味わい。体と心に沁みわたります。
大倉山の「テラコーヒー」さんから豆を仕入れ、それを自家焙煎しているとのこと。オーナーの野口さんのコーヒーに対するこだわりがうかがえますね。
ココアは濃厚でクリーミー。芳醇なチョコレートがぜいたくな一杯です。母のつくるココアとは全然違うという娘。そりゃあそうでしょう(笑)。
一輪、一葉。全てに心を込めて。
コーヒーを飲みながら、お店の敷地を眺めていると、鉢植えや花、小物、すべてがその空間にきれいに配置されています。それらはまるで、長きにわたってその場所にあったかのようになじんでおり、リラックスしてゆったり呼吸している感じに見えます。見ていて気持ちがいいし、そういうものに囲まれた空間は、居心地がいいんですよね。
「一輪、一葉。全てに心を込めて。」とお店のカードにあるように、植物に丁寧に向き合っていらっしゃることが伝わってきます。
このおしゃれでひらかれた雰囲気が、お店を入りやすくしているのかもしれません。私たちがお邪魔しているあいだも、お客さんの姿が絶えません。
オーナーの野口さんは、大学卒業後、社会人サッカーリーグに選手として在籍していたというユニークな経歴の持ち主です。
サッカーとお花がどうやって結びついたのか訊ねると、友人の実家の花屋さんの手伝いをしたことをきっかけに、花に興味をもつようになったとのこと。その後、ホテルや店舗の装花などで経験を積み、2018年に自宅を改装して「SPROUT」を開店しました。
カフェのほかにもクリスマスリースやお正月飾りなどのワークショップ、ピアノのリサイタルなどのイベントも開催しています。今では地元の花屋さんとしてすっかり地域に根づいているのが、お客さんとの温かみのあるやりとりからもうかがえました。
ドライフラワーのスワッグ
私事ですが、最近、仔猫を2匹家族にむかえました。これが、観葉植物で木登りしようとするやんちゃぶり。何度鉢をひっくり返されたことでしょう。
以前は家に花を飾るのを楽しみにしていましたが、もやはそういう生活には戻れないと諦めていました。ですがドライフラワーならいけるかも!とこちらを見て思いつきました。
さっそくドライフラワーのスワッグを2つ作っていただきました。
生花もすてきですが、時間の流れとともに姿が変わり、花にも命があることを感じさせるドライフラワー。生花とはまたちがった魅力があります。
ドライフラワーなら水やりが必要ないので、天井近くに吊るせば猫たちもとどきません。猫と暮らしている人におすすめです!
「花のある暮らし」はいかがですか
野口さんのお話をうかがって印象的だったのが「子どもたちに花を身近に感じてほしい」という言葉。
子どもたちの柔らかな心は、花や植物との親和性が高いなあ、と私もつねづね思っていました。日々の暮らしに花をとり入れれば、いっそう身近に感じられますね。
たった1輪あるだけで、私たちの生活に豊かな彩りをあたえてくれる花。お気に入りの花屋さんを見つけて「花のある暮らし」をはじめてみてはいかがですか?
エリア情報
花屋SPROUT
住所:神奈川県横浜市鶴見区下末吉5-8-5
交通:川崎鶴見臨港バス 川30、鶴05、鶴07系統「寺尾中学入口」徒歩2分
電話: 090-3214-5363
営業時間:月曜日ー木曜日は要予約、金曜日は10:00~18:00頃まで、土曜日・日曜日は10:00~17:00頃まで
※イベントのお知らせはSNSのほかにお店の看板でも確認できます。
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