住宅地に静かにたたずむ鶴見のお寺「明正寺」

鶴見には住宅地の中にたたずむ神社や仏閣が多くあります。
鶴見の長い歴史の中で建立され、起源が不明瞭になってしまっているところも多くありますが、その歴史を脈々と受け継いでいるところもあります。
長い歴史を受け継いでいる「明正寺」
「明正寺(みょうしょうじ)」は後者にあたります。
長い歴史と起源を持つにもかかわらず、「明正寺」は住宅街の中に静かにたたずんでいて、日頃多くの参拝客でにぎわうことはありません。
ですが、その静けさ故に有名なお寺に比べゆっくりと参拝することができるのでおすすめです。それでいて境内はいつも手入れが行き届いているので気持ちがいいです。
今回はそんな「明正寺」についてご紹介します。
大きく立派な本堂が存在します

「明正寺」には手水舎はありません。お墓や鐘・塔もなく、あるのは本堂のみです。
ですから一見殺風景にも見えます。
見事な本堂
ところが、本堂は非常に大きくて立派です。
敷地が広く、周囲が住宅地なので、一歩境内に踏み込むと周囲の雑音は一切耳に入りません。

青空のもとで、本堂の朱と白壁が美しく、脇の樹木が緑色を添えていて美しいです。
耳で感じる静けさとともに、目で感じる美しい色合いに心が洗われるのは、きっと私だけではないと思います。
もともとは長野県にあった
「明正寺」は真宗大谷派の寺院。
もともとは長野県長妙寺の塔頭(たっちゅう※)でしたが、明治10年長妙寺より独立し、大正6年に鶴見に移転したそうです。
遠くの長野からここ鶴見の地に移転した歴史があるとは思いもよりませんでした。
※塔頭(たっちゅう)…もともとは高僧の墓のことで、年月を経るとともに寺として独立したもの。
敷地内の庭園が四季折々の彩を添えます

山門をくぐるとすぐ右手に庭園があります。
小さな庭園ですが、非常に手入れが行き届いていて、季節ごとの彩を楽しむことができます。
お散歩をしながら一息つける境内です
残念ながら「明正寺」にはベンチがないので、四季を感じながら敷地内でゆっくり休むことはできません。
ですが座らずとも、静かな境内で美しい本堂と温かみのある庭園を望みながら一息つけば、晴天の日には何時間でもすごせるようにも思えます。
公園のような要素がないことで、神聖なお寺としての格式を保持しているのだと感じます。
静かで美しい「明正寺」で心の洗濯をしませんか
周囲の喧騒を忘れさせてくれる静かな境内と美しい本堂に心が癒される「明正寺」。
豊かな庭園や樹木に囲まれていて、大きく呼吸をすると気持ちよくリフレッシュできる場所です。
疲れたときには「明正寺」で心の洗濯をしませんか。
エリア情報
明正寺(みょうしょうじ)
住所:神奈川県横浜市鶴見区潮田町2丁目85
アクセス:JR京浜東北線 鶴見駅より徒歩約17分
京急本線 京急鶴見駅より徒歩14分

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